Lab 7 in Singapore

Unityでのゲーム開発、プログラミング教育、VR/AR/MR、AI・機械学習に関して。たまにシンガポールのネタも。

【Unity】Unite 2017 Tokyo「三宅陽一郎」さん

6月26日、27日、28日に行われた、Unite 2017 Tokyo の講演動画を昼休みに相変わらず観ていおります。
新しい情報、なるほどと言う情報。深すぎる情報。どの講演もほんとうに楽しい。

今回、その中でまた自分のお薦めの講演を1つ紹介します。

スクウェア・エニックスの 三宅陽一郎さんと、Unityの 大野さんによるゲームAIとゲームデザインに関する話です。(この講演、全くUnityが出てきません。)
[講演動画]


続きを読む

【Cinema】「Ah Boys To Men」Part 3

自分がシンガポール映画でいまのところNo.1と思っている「Ah Boys To Men」。概要と前半15分の話を以前にしました。今回はやっと本当の内容部分を書きたいと思います。(ネタバレも含みます。)
(概要編は、 http://lab7.blog.jp/archives/2317197.html
前半15分編は、 http://lab7.blog.jp/archives/2341665.html です。)

本作のストーリは前にも書きましたが、タイトルの通り、まだまだ遊びたい少年が厳しい規則に従い、きついトレーニングに耐え、部隊で知り合った仲間達とBoysがMenと成長していく物語です。

まだまだ遊びたい主人公は彼女と会えなくなるのがいやで徴兵には行きたくない。その母親は何かあると心配で行かせたくない。当然全てのシンガポール人がこんな気持ちと言う訳ではないでしょうが、こんな思いの人達も多いのではないでしょうか。日本人には経験や想像ができない部分を映画を通して知ることができます。

そんなとてもまじめな感動的なストーリでも笑いを随所に混ぜてくるのがシンガポールスタイル。
実際徴兵がはじまる前にクリニックで健康診断を受けるらしいのですが、映画の中では母親が一緒に行き、この子はよく鼻血は出るしお腹は痛くなるしと必死に医者に徴兵不可の証明書を要求します。医者は当然 可の証明書を発行。その後クリニックの前でトアパイオ(私が前に住んでた地区)にすぐ不可の診断をしてくれる医者がいると母親が言い出します。主人公はすぐそこに行こうと言うのですが、それは無理だ既に彼は刑務所にいるから…なんて笑う部分も頻繁に入ってきます。

息子を送り出す初日は家族も一緒に軍の宿泊所まで行って息子が寝起きするような場所を見せてもらえるそうなのですが、そこでも、母親がシングルルームにアップグレードできないのかとか、フィリピン人メイドをつけて身の周りの世話をさせたらどうですかと軍の教官に進言したり。随所にお笑いが含まれます。

あと、スポンサーである会社がシーンにあからさまに出てくるのもシンガポール映画のあるあるです。おばあちゃんからの差し入れに頂いた Toast Box の Coffee で乾杯をしたり、主人公が彼女にふられるシーンでは主人公が雨に打たれる中、スポンサーのKPMGのレインコートを着た3人組が現れ、これを使いなさいとKPMGのレインコートを渡します…。

他のシンガポール映画だと中華系の人達だけの会話が多く英語混じりの中国語が基本ですが、本作のような軍隊の中ではマレー語やタミル語スピーカーなどもいるわけで、基本英語での会話がメインになります。まあそれはシンガポール人の通常の生活でもあり、私の会社でも中国語で話しているシンガポール人の中に日本人やインド人、フィリピン人、ミャンマー人と混じればすぐに英語に代わるというのが日常であります。

この「Ah Boys To Men」第1作目では、最後には主人公は無事 BoyからMan にステップアップできます。しかし、内容としては完結はしていなく、第2作目に完全につながっています。第2作目はお笑い度がどんどん増していきます。
第2作目に関しても、またいずれ本ブログで紹介しようかと思います。

【Unity】Unite 2017 Europe「Keynote」

Unite 2017 Europe が6月27、28、29日に開催されました。

前にも書きましたが Uniteは Unityに関する最大規模のイベントで各国で開催されます。

そして、Unite 2017 Tokyo は5月8,9日に開催されております。

このUnityはもともとデンマークで設立された会社なので、ヨーロッパでの開催は東京より華やかで大規模です。

まだまだ毎日昼休みに Unite 2017 Tokyoの公演動画を楽しんでいるのですが、Keynoteくらいはチェックしようと観てみました。

( Unite 2017 Europe: https://www.youtube.com/watch?v=-jZdMFPACpU

メインスピーカーは東京のKeynoteでも登壇したTechnical DirectorのLucas Meijer (ルーカス・メイヤー)です。東京ではアウェイ感が少し出ていましたが、やはり本場ではすごく盛り上げてくれますね。

で、彼の話のメイントピックはUnity新バージョン、Unity2017.1 のリリース。7月にとうとうリリースするそうです。


Keynote 120分のうち半分くらい、Mimimi からPS4、Xbox、PC版がリリースされている Shadow TacticsをMobile版に移植する際に Unity2017.1の新機能をフル活用した事例の紹介。

Timeline, Cinemachineなどを利用して開発プロセスを大幅に短縮できたと開発メンバがデモも含めて紹介しています。


後半には、Unity CTOであるJoachim Anteが登壇して、開発者がCodeをいかに最適化できるかを語ってくれています。

C# Job SystemによりマルチCPU/Coreアーキテクチャのメリットがフルに受けられることを説明しています。

Lucasの話に比べて、Joachimの話はむちゃくちゃ深い技術の話です。

(LucasとJoachimを見ていると、スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックを思い出してしまうのは私だけでしょうか。)


そして、Lucasから、Unity2017.1の新機能として TimelineやCinemachine以外にも、Team Collaboration機能や、progressive lightmapper, 新しいparticle system、.NET4.6/C#6への対応等々(FBX import、2D Sprite Atlas、NVIDIA VR Works、Video Player for PS4、Universal Windows Platform、Asset Bundle Browser 等々)多くの新機能追加が紹介されました。

Unite 2017 Europ の各セッションも動画が公開されたら絶対観てみよう。


【Unity】Unite 2017 Tokyo「いたのくまんぼう」さん

今年の Unity最大イベント、Unite 2017。グローバルで行われる Unite、東京では5月8・9日に行われました。
このUnite 2017 Tokyoの講演動画が公開されています。
( 講演一覧:http://events.unity3d.jp/unite2017tokyo/session-lineup.html


それを毎日昼休みに観ています。まだ Uniteには参加したことは無いですが、過去2年くらいの講演動画はほぼ全て観ました。
今年の Unite 2017 Tokyoは Session数も多く、Session内容もどれも興味深い。今年も全て観ようかと思っています。


ちなみに、今の会社の昼休みは1時間で、Lunch Boxを買いに行ってから観始めるので40分ほどしか観られない。たいてい1つのSessionを1度に観られない。2日とかに分けるので、かれこれ何日Unite動画を楽しんだことか…。かつ面白いSessionは複数回観ているし。


そのなかでもお薦めSessionなんかを紹介しようかと思います。

まず、「いたのくまんぼう」さんの「いかにして個人制作ゲームで生きていくか〜スマホゲームレッドオーシャンの泳ぎ方〜」。
https://www.youtube.com/watch?v=rLUYHEcQoHQ&feature=youtu.be


彼の記事や本は見たことがあったが、動画で見るのは始めてです。和尚と言われているだけあって、トークがとても上手である。説得力がとてもあり、とても楽しい。和服姿と坊主頭でとても目立つし、絶対見たら忘れられない方だ。


今回の彼のSessionの内容もUnityの話というより、個人でゲーム開発をいかに続けていくかと言うことがテーマでした。
ゲーム作家として生きていくためにプロモーションの方法やブランディングの仕方までけっこう具体的な提案もされておりほんと興味深い内容でした。
ぜひ生で話を聞いてみたい。


【Unity】本紹介「Blender 3DCG モデリングマスター」

この「Blender 3DCG モデリングマスター」はタイトル通り、フリーの3Dモデリングツール Blender の基本操作に関する書籍です。
(本ブログの書籍紹介では Blender関連も Unity本のカテゴリとしています。)

本書は Blender初心者が一から3Dモデリングを学ぶのにとても良い本です。
(アニメーション等は本書の対象外です。モデリングのみです。)
私もこの本でまず勉強しました。

この本の良いところはやはりサンプルとその解説です。
順番にサンプルを作っていくと、順々に Blenderの機能を無理なく理解でき、自分のものにできていきます。
要はサンプル自体が良く考えられてあると思います。
このサンプル作成を通して、Blenderでは何ができ、それをどのように実現できるかが把握できます。


続きを読む

【Unity】カメラからの Raycast を試してみた

前回【Physics.Raycast を試してみた】と題して、ゲームオブジェクトからのRayの照射を試しました。
(【Physics.Raycast を試してみた】:http://lab7.blog.jp/archives/2256403.html )

今回は、Raycastの使用例のもう1つとして、カメラからのRayの照射を試します。
参考: https://docs.unity3d.com/ja/540/Manual/CameraRays.html

【カメラからのRayの照射】
3D空間上に散らばったオブジェクトをマウスでクリックすると形と色(オブジェクト名とタグ)が現れます。



このCameraに適用したRaycastのC#ソースは以下です。

public class Raycast_Test_2 : MonoBehaviour {
    public Text textObjectName;     public Text textObjectTag;
    void Update () {
        // If mouse button is clicked         if (Input.GetMouseButtonDown(0)) {
            // Create Ray             Ray ray = 
Camera.main.ScreenPointToRay(Input.mousePosition);             RaycastHit hit = new RaycastHit();
            // If Ray hit something             if (Physics.Raycast(ray, out hit, 10)) {
                // Show Name and Tag of the object                 string objectName = hit.collider.gameObject.name;                 textObjectName.text = objectName;                 string objectTag = hit.collider.gameObject.tag;                 textObjectTag.text = objectTag;             }         }     } }


【Cinema】「Ah Boys To Men」Part 2

自分がシンガポール映画でいまのところNo.1と思っている「Ah Boys To Men」。前に概要なんかを紹介しましたので、今回はもっと具体的な内容に関して書きます。(ネタバレも含みます。)
(前の概要編は、http://lab7.blog.jp/archives/2317197.html です。)

やはり本作の見せ場は最初の15分だと思う。実はストーリと関係ないですが。この15分だけでも観る価値ありです。
(すいません。それは言い過ぎです。ストーリ的にはBoys to Men の単なるBoysの部分の出だしでしかないです…。)

正体不明の軍隊がシンガポールに攻めてきてシンガポール軍が防戦するシーンです。正体不明の軍隊は観光客の多いマリーナエリア、ビジネスマンの多いシティエリアとかまわず爆撃していきます。住民の住むエリアにもパラシュートで降下してきて、冷酷にも子供も含めどんどん虐殺していきます。

そんなシーンの間でも笑いを含めるのがシンガポール映画。多くのコンドミニアムにはシェルターがあります。しかしたいていそれを物置きにしているので、家族総出でそれを出さなくちゃと言うシーンなどを冷酷シーンの間に挟んできます。

また、金融街での装甲車を使用した銃撃戦シーンもかなり見ものです。私の職場の近所です。実際深夜から金融街の道(Robinson Road)を封鎖してがれきや破壊された車を置いてロケをしたようですが、馴染みのある場所がシーンにいっぱい出てくるのはシンガポール映画の良いところですね。本作ではシンガポールに住んでなくても見覚えのあるようなマーライオンやマリーナベイサンズなども、みごとに爆撃されています。(マーライオンをミサイルで破壊する意味がよく分かりませんが。。。それも笑いをとっているだけですね。)

ちなみに以下のMaking Videoで金融街の封鎖したときの撮影等も含め、いろいろな撮影シーンが見られます。このMaking Videoを見ると、とても本作が観たくなるかと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=pJYZPRTKxWc

徴兵制があるシンガポールでは、通常は普通の会社で普通の仕事をしている人たちもこの戦いに当然駆り出されます。最初はカジノも爆撃されたらしいよ、俺のLuckyがそこでもう得られないなと冗談を言っていた彼らも、戦闘に入ってくると怖いよと言う話をしたり、戦闘中に自分の相棒がやられて気が動転したり。職業軍人ではない人達がこんな状況に遭遇した時に感じる感情がたくさん盛り込まれています。この最初の15分に。
主演の俳優達は全く出てこないこの15分だけでアクションあり、お笑いあり、感動ありでほんとうにお腹一杯になってしまいます。

長くなってきたので、実際の内容はまた次回書きます。最初の15分のネタで書き過ぎました。

「Ah Boys To Men」Part 3

自己紹介:志知淳一
脱初心者向け Unity基礎本
Game App from Lab7
GooglePlay_Top_2 (Android, iOS) GooglePlay_Top_2 (Android, iOS) GooglePlay_Top_2 (Android, iOS) GooglePlay_Top_2 (Windows) GooglePlay_Top_2 (Android, iOS)
Sponsored Link
Twitter プロフィール
《Unity、プログラミング教育、ARに関して》 Unityの書籍やテキストの執筆、出版。Unityを用いたプログラミング教室。Unityでのゲーム開発、ARアプリ・サービス開発。機械学習/AI。シンガポール12年在住
Lab7 blog in English
Blog Visitors [訪問者数]
  • 累計:

PV [アクセス数]
  • 累計:

Sponsored Link
Contact [お問い合わせ]
Twitter [最近のつぶやき]
Sponsored Link