今回は、5月7日から9日に東京国際フォーラムで行われた Unite 2018 Tokyo の個別セッションの1つを紹介します。(Unite Tokyoは個別セッションもほとんど Youtube で公開されるので、シンガポール在住の私にとってはとても助かります。)

今回紹介するセッションは 一條 貴彰さんの「Audio機能の基礎と実装テクニック」と言うセッション。
タイトルの通り、Audio機能に関する基礎の基礎と実装方法に関してです。
ターゲットとしては個人開発や小規模開発を行っている人で、Audioに関して比較的初心者に向けた内容となっています。
(以下で実際の映像が見られます。)

私は Audio機能にはあまりこだわりはなかったので、ゲームアプリ開発時の Audio周りに関しては優先度を一番下げておりました。
リリース済みの私の「Merlion Adventure」や「Kitty Adventure」なんかでもSEもBGMもとりあえず付けてあるだけです。(とは言っても最低限のことはやったつもりですが。)

自分がリリースしたアプリの狙いは、どちらかと言うと通勤、通学中なんかに暇つぶしでやってもらうこと。
そのため、どちらかと言うと音を消す機能を使いやすくしました。

しかし、彼がセッション中に言っていましたが、やはり個人などの小規模開発でよくあるパターンの とれあえず適当に音を付けただけ と言う状態は、ユーザにゲームのクオリティが低いと思わせてしまってもったいないと。
正に自分のことだと感じました。
と言うことで、Audio機能の基礎や実装テクニック関する彼のセッションをを集中して聞かせてもらいました。

このセッションの内容に関して、まず基礎部分の説明はかなりのAudio機能基礎で、既に実装したことがあればたいてい知っている内容でした。
実装テクニックに関しては最低限ここだけは見ておこう的な重要な部分の話であったので、これは今後自分のアプリを確認しておこうと思えるような内容でした。プロパティの意味や設定法まで含んだ細かい内容です。

ちなみに、彼も言っていましたが、このサウンド周りを後回し的な発想は仕方がなく、実際にUnityの基礎に関する書籍はほとんどサウンド系の説明がないか、少し書いてある程度であるのが実情。
確かに私の読んできたUnityの基礎的な本もサウンド絡みは少し書いてあるだけでした。

と言うことで、彼がサウンドの部分を詳しく書いた書籍が発売されたそうです。
実際は何人かの方で書かれた本で、一條さんがサウンド部分を詳しく執筆したそうです。
(この本、サウンドに限らず、他のUnityの初心者本には載っていない多くの内容が含まれています。シェーダー言語、Terian、NavMesh、Google VR、ARKit、ARCore、Unity ML、ScriptableObject等々。初心者用の本ではないです。
中級者が新たな技術を試す前に読んだり、新たにどんな技術があるかをまとめて知るなんて時に有効です。もちろんリファレンスとしても。)
Unityゲーム プログラミング・バイブル
吉谷 幹人
ボーンデジタル
2018-05-01


【2016年 噂の狂気講演】
ところで、あまりサウンドに興味がない私が、なぜまず彼のセッションを見たかと言うと…
それは2年前の Unite 2016 Tokyo での彼のセッションを昔見たことがあり、その際「彼はおもしろい、クレイジーだ。」と思っていたからです。
これは、「狂気講演」と言われているセッションで、「Unityを使った個人ゲーム開発における『収益化』の現状と未来」と言うセッションです。
(以下でまだその内容が見られるようです。)
 

私が Unityを使い始めたのは実質2016年で、このセッションを見たのは Unite 2017 Tokyo が行われる寸前です。
その際、Unite 2016 Tokyo のセッションでYoutube にアップされているものも全て見ましたが、当時の私には彼のセッションが一番衝撃的でした。
と言うのは、まだ1つのゲームも開発しきったことがなく、リリースもしていなかった私に収益化も考えたゲーム開発を初めて意識させてくれたセッションとなります。
今回、この記事を書く上で再度見ましたが、当時もこのセッションを何回も見ていました。

と、過去の一條さんのセッションに関して書き始めると、かなりスペースが必要かと思いますので、つづきは次回にまわします。
いくつかの彼のセッションに関して紹介しようかと思います。

Unite 2018 Tokyo:「Audio機能の基礎と実装テクニック」一條貴彰さん Part 2

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