昨年くらいから Unite では VR や AR のセッションがとても多くなっています。私も今は Android用のARCoreで ARアプリ開発を行っています。
そこで、今回はその ARCore SDK についている、最も基本のサンプルプログラム HelloAR の設定、実行の仕方を紹介しようかと思います。自分で ARアプリを作る際も、これをベースに学習、修正していくのが良いと思います。
ARCore_01

本件の元ネタは以下になります。
https://developers.google.com/ar/develop/unity/quickstart-android

【作業の概要】
以下に作業全体の流れを示します。後から、詳細を説明しています。

1.ARCore SDK for Unityのインポート
 1.1. ARCore SDK for Unityのダウンロード
 1.2. ARCore SDK for Unityのインポート
 1.3.フォルダの確認(オプション)
2.Unityでの設定
 2.1. PlatformをAndroidに変更
 2.2. Player Settingsの設定
3.実機での実行
4.Andyから他のキャラに変更

 4.1. 3Dモデルの準備
 4.2. 3Dモデルの変更
 4.3. 実機での実行

【使用環境】

 ・Wiindows10
 ・Unity 2017.4 (JDKやAndroid Studioは事前にインストール済み)
 ・ARCore SDK for Unity v1.4.0

【1.ARCore SDK for Unityのインポート】

1.1. ARCore SDK for Unityのダウンロード
まず、GitHub から最新の ARCore SDK for Unity をダウンロードします。以下のリンクから Unity Package がダウンロードできます。
https://github.com/google-ar/arcore-unity-sdk/releases

このページの、ARCore SDK for Unity v1.4.0 であれば、以下の「accore-unity-sdk-v1.4.0.unitypackage」をクリックしてダウロードします。(Unity Package のバージョンで画面は変わるかと思います。)
ARCore_02


1.2. ARCore SDK for Unityのインポート
次に Unity を立ち上げます。
「Assets > Import Package > Custom Package...」でダウロードした Unity Package を選択してインポートします。
ARCore_03

全てにチェックが付いているのを確認して、「Import」ボタンをクリック。パッケージのインポートが始まります。
ARCore_04

インポートが完了したら、ARCoreが使える状態になりました。

1.3.フォルダの確認(オプション)
Projectビューから ARCore SDK for Unity の folder構成を確認してみます。
  • GoogleARCore > Examples  内にいくつかのサンプルが入っています。
  • GoogleARCore > Examples > HelloAR  内に HelloAR用のシーンとスクリプトがあります。
  • GoogleARCore > Examples > Common  内にサンプルで共通で使われている Prefabやスクリプト等が確認できます。

【2.Unityでの設定】

2.1. PlatformをAndroidに変更
では、Unity上でサンプルプログラムの HelloARに関して 設定をしていきましょう。
まず、シーンHelloARをダブルクリックして、HelloARのシーンをオープンします。

GoogleARCore > Examples > HelloAR > Scenes > HelloAR
ARCore_05

Unityの新規プロジェクトを立ち上げたばかりだと、通常 Platformが「PC, Mac & Linux Standalone」 になっているかと思います。ARCoreは Android用ですので、Platformを Androidに変更します。
「File > Build Settings...」で Build Settingsスクリーンを表示します。
ARCore_06

Platformで Androidを選択して「Switch Platform」をクリックします。Platformの変更は少し時間がかかるかもしれません。
ARCore_07


2.2. Player Settingsの設定
「Player Settings…」をクリックして、Player Settings画面を Inspectorビュ-上に表示させます。
ARCore_08

では、Player Settingsを以下の様に変更します。
Inspector上で「 Other Settings」項目で以下の設定を行います。
  • 「Multithreaded Rendering*」のチェックをはずす。
  • 「Package Name」に好きな名前を入力。例えば、以下の様な感じに。
  • 「Minimum API Level」で、Android 7.0 以上を選択。
  • 「Target API Lebel」で、Android 7.0 以上を選択。
 ARCore_09

次に、Inspector上の「XR Settings」項目で以下の設定を行います。
  • 「ARCore Supported」にチェックをつける。
 ARCore_10

Projectビューの HelloARのシーンを Build Settingsの Scenes In Buildにドラッグ&ドロップします。
ARCore_11

この後の実行と、キャラを標準の Googleの Andyくんから他に変えてみる設定を次回説明します。

【URL:ARCore のサンプル HelloAR を試す Part2


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