【AI／機械学習】本紹介「現場で使える！TensorFlow開発入門 Kerasによる深層学習モデル構築手法」 : Lab 7 in Singapore

今回は、「現場で使える！TensorFlow開発入門 Kerasによる深層学習モデル構築手法」をご紹介します。

タイトルがとても本書の内容を語っていますね。TensorFlow の入門書で、Keras でのモデル構築を行っています。
また、本書の表紙には、「畳み込みニューラルネットワークで実践する画像を用いた深層学習モデルの構築」と書かれています。まさに、本書は CNN（畳み込みニューラルネットワーク）で画像の深層学習に特化した内容になっています。

現場で使える！TensorFlow開発入門 Kerasによる深層学習モデル構築手法 [Kindle版]

太田満久

翔泳社

2018-04-19

私も現在取り組んでいるのは画像系の CNN で、TensorFlow と Keras を使用しています。

同じような方には本書は基礎から理解ができますし、応用として最近流行りの 画風変換 や 画像生成 まで理解することができます。私のようにやっていることが完全にフィットしている方、これらに興味がある人にはとてもお薦めできる書籍です。

【内容】

大きく基礎編と、応用編と別れており、第一部基礎編では TensorFlow、Keras を使った簡単なサンプルを用いた基礎的な説明がされています。Python の基礎知識は必要ですが、少し触ったことがあれば理解するのに問題ないかと思います。
TensorFlow、Keras に関しては環境の構築方法から説明されていますので、CNN のサンプルの実行から理解まではこの基礎編で可能でしょう。

以下が基礎編の目次となります。

第一部基礎編
第1章：機械学習ライブラリ TensorFlow と Keras
第2章：開発環境を構築する
第3章：簡単なサンプルで学ぶ TensorFlow の基礎
第4章：ニューラルネットワークと Keras
第5章：Keras による CNNの実装
第6章：学習済みモデルの活用
第7章：よく使う Kerasの機能

第二部では、応用編として各種最新の事例とモデル、その説明が書かれています。全て画像系の応用例となります。自分の行いことが応用例にあればもちろん良いのですが、それ以外でも応用のヒントとなり、とても勉強になりました。

以下が応用編の目次となります。

第二部応用編
第8章：CAEを使ったノイズ除去
第9章：自動着色
第10章：超解像
第11章：画風変換
第12章：画像生成

【作者】

本書は以下の４名の方々でお書きになったそうです。みなさんデータ解析を用いて経営支援を行っているブレインパッド社に所属する方々です。
太田満久さん、須藤広大さん、黒澤匠雅さん、小田大輔さん

特に、太田満久さんは他にも多くの書籍を出されています。彼はブレインパッドで主に機械学習の調査・検証を行っているとのこと。
最近になって増えてきたAIビジネスのプロジェクト本も書かれていますね。本書が良かったので私も次はこれを読んでみたいと思います。