先月 11月16日に地元 シンガポール で行われた Unityのイベント、Unite Singapore 2018 に参加し、前回その Keynote の紹介をしました。
( Unite Singapore 2018:「Keynote」Part 1 )
Unite では通常 Unity 関連の各種セッションが行われるわけですが、その際、私が興味のある AR/VR関連のセッションにいくつか参加してきました。今回はその1つを紹介します。
Vobling の Co-Founder で CEO である Alexander Hamilton が行った「Powering the adaptation of XR in business」と言うセッションについてです。彼らが手掛けた XR の案件をいくつか紹介していました。
( Unite Singapore 2018:「Keynote」Part 1 )
Unite では通常 Unity 関連の各種セッションが行われるわけですが、その際、私が興味のある AR/VR関連のセッションにいくつか参加してきました。今回はその1つを紹介します。
Vobling の Co-Founder で CEO である Alexander Hamilton が行った「Powering the adaptation of XR in business」と言うセッションについてです。彼らが手掛けた XR の案件をいくつか紹介していました。
この Vobling( http://www.vobling.com/ )はスウェーデン ストックホルム を拠点に XRに特化したコンサルタントや開発を行っている会社です。ゲーム開発でなく、メインはゲーム以外の産業全般の AR、VR関連の案件を手掛けているそうです。その開発にはUnityを使っており、まさに Unityのゲーム業界以外の取り組みに沿ったような事業を展開しています。既に多くの業界の大手の会社(主にスウェーデンの会社で馴染みのない会社が多いですが)にサービスを提供しているそうです。
彼らは、フィリピン マニラにもブランチを作って東南アジアでも活動を始めたと言うことで、今回シンガポールの Uniteに来たそうです。
彼らは、フィリピン マニラにもブランチを作って東南アジアでも活動を始めたと言うことで、今回シンガポールの Uniteに来たそうです。
彼らが紹介していた XRの事例はいかのようなものです。
【大手鉄道会社のトレーニングツール】
SJ(Statens Järnvägar)と言うスウェーデンの大手鉄道会社のトレーニングツールの例です。
車内スタッフやメンテナンススタッフが HMDを付けてVR環境でトレーニングを受けられるそうです。「SJ Virtual Training Platform」として使われているとのこと。
彼らはこの Unite のショーケースにもブースを出し、いくつか体験をできるようにしていましたが、この「SJ Virtual Training Platform」と言うものは展示がなく体験ができなかったです。彼らの流していた映像からは、鉄道会社の車内スタッフが車内での機器の操作を HMD つけて練習しているところが見ることができました。
【大手鉄道会社のトレーニングツール】
SJ(Statens Järnvägar)と言うスウェーデンの大手鉄道会社のトレーニングツールの例です。
車内スタッフやメンテナンススタッフが HMDを付けてVR環境でトレーニングを受けられるそうです。「SJ Virtual Training Platform」として使われているとのこと。
彼らはこの Unite のショーケースにもブースを出し、いくつか体験をできるようにしていましたが、この「SJ Virtual Training Platform」と言うものは展示がなく体験ができなかったです。彼らの流していた映像からは、鉄道会社の車内スタッフが車内での機器の操作を HMD つけて練習しているところが見ることができました。
【配線工事のトレーニングツール】
IN(Installatörsföretagen)と言うスウェーデンの電力会社か電気工事の会社かよく分かりませんが(HPを見てもスウェーデン語で会社の詳細がいまいち分かりません・・・)、そこの電気工事のトレーニングツールの例です。VR環境で電気の配線工事なんかができるようです。
これは、ショーケースの会場で展示していたので試してみました。Samsung の HMD Odyssey+をつけて専用コントローラーをもって配線工事を実施。部品を選択して配線をしていき、電気がつくところまでトライしてみました。
自分のアクションに連動しておこる配線の動きや しなり具合などが思ったよりリアルな感じでした。
やはりこのようなVRでは、まだ実際の工事の指と指の間に部品をつまみ、他の手でうまく器具を扱い、他の指で・・・と言うような より指先の細かいリアルな部分はまだ完全には実現できないですよね。配線を実物大で視認して確認するための道具と言う位置づけですね。
例えば本物の器具を持って、バーチャルの壁にあるバーチャルの配線を繋げていくようなARも絡めたものにするとよりリアルなトレーニングができたりするのかなと言うような感じを持ちました。
(この実際に試した際の写真や動画をもっと撮れれば良かったのですが、今回は一人で周っていたので自分が体験するだけで手いっぱいでした。。。)
IN(Installatörsföretagen)と言うスウェーデンの電力会社か電気工事の会社かよく分かりませんが(HPを見てもスウェーデン語で会社の詳細がいまいち分かりません・・・)、そこの電気工事のトレーニングツールの例です。VR環境で電気の配線工事なんかができるようです。
これは、ショーケースの会場で展示していたので試してみました。Samsung の HMD Odyssey+をつけて専用コントローラーをもって配線工事を実施。部品を選択して配線をしていき、電気がつくところまでトライしてみました。
自分のアクションに連動しておこる配線の動きや しなり具合などが思ったよりリアルな感じでした。
やはりこのようなVRでは、まだ実際の工事の指と指の間に部品をつまみ、他の手でうまく器具を扱い、他の指で・・・と言うような より指先の細かいリアルな部分はまだ完全には実現できないですよね。配線を実物大で視認して確認するための道具と言う位置づけですね。
例えば本物の器具を持って、バーチャルの壁にあるバーチャルの配線を繋げていくようなARも絡めたものにするとよりリアルなトレーニングができたりするのかなと言うような感じを持ちました。
(この実際に試した際の写真や動画をもっと撮れれば良かったのですが、今回は一人で周っていたので自分が体験するだけで手いっぱいでした。。。)
【建設機材のAR3Dモデル表示】
次は、Weber (Saint-Gobain Sweden AB) と言う、これまたスウェーデンのモルタルのような建設資材を扱う会社です。そこの製品であるセメントとモルタルを混ぜるポンプ機器を ARで実物大で見せるツールとのこと。要は、1つ300Kg近くもある製品とのことで持ち運んで顧客に見せるのが難しいので、ARを用いてスマホやタブレットで製品を確認するためのものだそうです。
これもショーケースで見せてもらいましたが、あまり実際のこのような建設器具を見たことなかったので、最初はなんだか分からなかったです。
実際これは3Dオブジェクトを実物サイズで表示させているだけで技術的には特徴は何もないです。しかし、このようなツールは ARアプリとして作って、この会社に提供して今後は新製品ができるたびに3Dモデルを提供していく形になると思います。
現在はARは基本、個別のアプリになるわけなので、こんな単純なツールでも長期にクライアントに使い続けてもらえてしまうのは美味しいなと言う感想をもちました。
次は、Weber (Saint-Gobain Sweden AB) と言う、これまたスウェーデンのモルタルのような建設資材を扱う会社です。そこの製品であるセメントとモルタルを混ぜるポンプ機器を ARで実物大で見せるツールとのこと。要は、1つ300Kg近くもある製品とのことで持ち運んで顧客に見せるのが難しいので、ARを用いてスマホやタブレットで製品を確認するためのものだそうです。
これもショーケースで見せてもらいましたが、あまり実際のこのような建設器具を見たことなかったので、最初はなんだか分からなかったです。
実際これは3Dオブジェクトを実物サイズで表示させているだけで技術的には特徴は何もないです。しかし、このようなツールは ARアプリとして作って、この会社に提供して今後は新製品ができるたびに3Dモデルを提供していく形になると思います。
現在はARは基本、個別のアプリになるわけなので、こんな単純なツールでも長期にクライアントに使い続けてもらえてしまうのは美味しいなと言う感想をもちました。
【AR開発用の標準機能のライブラリ】
Modul AR と言う ARの開発用の標準機能のライブラリのようなもの。どのような機能が含まれているかはっきり聞けませんでしたが、開発効率があがるとは言ってました。Unityベースで、ARCore、ARKitに対応しているとのこと。
Modul AR と言う ARの開発用の標準機能のライブラリのようなもの。どのような機能が含まれているかはっきり聞けませんでしたが、開発効率があがるとは言ってました。Unityベースで、ARCore、ARKitに対応しているとのこと。
こんな感じのセッションでした。正直、ゲーム業界の製品に比べてあまり技術レベルは高いとは感じませんでした。
やはり、技術の面ではまずはゲームが先行していくのですね。こう言う他業界にも手を出してみようと思いますが、やはり、ゲームは技術保持・新技術探求のために継続するのが良いのかなと個人的な感想です。
また Unite Singapore 2018では、他にもいくつかセッションを聞いてきましたので、できるだけ報告を書きたいと思います。
やはり、技術の面ではまずはゲームが先行していくのですね。こう言う他業界にも手を出してみようと思いますが、やはり、ゲームは技術保持・新技術探求のために継続するのが良いのかなと個人的な感想です。
また Unite Singapore 2018では、他にもいくつかセッションを聞いてきましたので、できるだけ報告を書きたいと思います。
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