今までこのブログでこのような記事を書いていませんでしたが、今後シンガポールでの私の関心のあるVR/ARに関するニュース記事があったら紹介していこうかと思います。

今回は 2019年2月26日 のニュースの「MicrosoftのHoloLensをシンガポールの学校が放射能汚染を理解する授業で使用」と言うものです。

ニュース記事へのリンク

AR_News_01

【ニュース内容】

実際には体験するのが難しい原子力発電所の周りでの課外授業。放射能が周りの植物や動物にどのように影響するかを学びます。それをシンガポールの高校(Crescent Girls High School)にてARで実現した事例です。
Microsoft HoloLens を使用してエコロジストが原子力発電所周りで行うフィールドワークをヴァーチャルで体験することができるそうです。
生徒たちは生物の授業の一環でこれを行います。体験前にグループでフィールドワークや分析の計画を立て、このシステムでヴァーチャルのフィールドワークを行い、その後何を発見したかをレポートすると言うような授業とのこと。
本システムのコストは公表してないそうです。


【開発ベンダー】

VR/AR開発者として気になるのは開発ベンダー。シンガポールのスタートアップ企業Serl.io」( https://serl.io/だそうです。
2010年から AR、MRに特化した開発を行っているそうです。最初はモバイル用ARアプリの開発からスタートして、今は Microsoft HoloLensでの開発をメインでしているようです。
(以下の画像は全て Serl.io のものです。)(All images below are coming from the homepage of Serl.io.)
AR_News_02

産業としては Education分野をメインにやっていますね。このニュース以外にもいくつも教育系MRを開発している実績があるようです。このニュースにあるものは、既に「Ecolysis」と言う名で高校向けにパッケージ化してますね。


【このベンダーの他の事例】

Gravity Quest
中学生向けの重力や惑星の軌道なんかを学ぶ物理教材のようです。
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火星行きロケットに乗って地球の重力に関して学びます。MRで地球のサイズを変えて脱出速度なんかを理解するようです。また、惑星の大きさ、重さが軌道にどのような影響するかなどもMRで実際にヴァーチャルに変更してみて理解するようなものだそうです。

HoloSphere 2
これも中学生向けの原子なんかを学ぶ化学教材のようです。
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上の画像にあるように、原子のモデルや水などの分子構造を ARで3Dモデル表示して立体的に見てみると言うようなものです。

Tesla’s Lab
これは高校生向けで、実験室で小人になってしまったテスラ博士を助けながら電磁力学を学ぶ物理教材です。
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電磁力の影響をARで表現された3Dオブジェクトの教材で学び、オームの法則やフレミングの左手の法則なんかを理解するもののようです。


こんな感じで、シンガポールでの VR/ARニュースを見つけたら紹介していきます。

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