久々にシンガポール映画のネタです。
もうかなり前に日本へ出張に行ったのですが、その際シンガポール航空を使いました。シンガポール航空の私の一番気に入っていることは、よく言われるサービスの良さとかではないです。それは機内で観られる映画にいつも3つくらいはシンガポール映画があることです。
今回もそれら全部を観てきました。ラッキーなことに3つとも観たことない映画でした。
それでは今回はその中の1つ「Apprentice」と言う映画を紹介します。日本語では「見習い」と言う意味です。ほんとうに ほんとーに 重い映画なので、気軽な気分では観られません。
(Film Poster)
【概要】
この映画「Apprentice」のテーマは重く考えさせられるものです。死刑制度のあるシンガポールでの死刑執行人(英語で言うと「Executioner」)の感情や想いを描いた映画です。
【内容】
(全部のストーリーを書きませんが、70%近くは書いてあります。完全ネタバレです。注意してください。)
もうかなり前に日本へ出張に行ったのですが、その際シンガポール航空を使いました。シンガポール航空の私の一番気に入っていることは、よく言われるサービスの良さとかではないです。それは機内で観られる映画にいつも3つくらいはシンガポール映画があることです。
今回もそれら全部を観てきました。ラッキーなことに3つとも観たことない映画でした。
それでは今回はその中の1つ「Apprentice」と言う映画を紹介します。日本語では「見習い」と言う意味です。ほんとうに ほんとーに 重い映画なので、気軽な気分では観られません。

【概要】
この映画「Apprentice」のテーマは重く考えさせられるものです。死刑制度のあるシンガポールでの死刑執行人(英語で言うと「Executioner」)の感情や想いを描いた映画です。
(以下は本映画のTrailerです。)
このテーマで分かると思いますが、シンガポール映画によくあるお笑いは一切ありません。心臓の弱い人は観ない方が良いです。かなり後に引きます。
死刑執行のシーンは当然ですが、その朝 独房から死刑執行する場所に連れていくシーン、前日に妻や息子が死刑執行時に着る服を届けるシーン、それを本人に手渡すシーン・・・・。思い出すと眠れなくなります。
個人的には、主人公が初めての死刑に立ち会う際に、死刑囚を独房へお越しに行くシーン。死刑囚は数日前死刑執行時に着るために妻から届けられたきれいにアイロンのかかったワイシャツを着たままベットに横たわり寝ています。主人公は呼んでも起きない彼を蹴っ飛ばして起こします。死刑囚に感情移入が行ってしまうと、最後の目覚めがこうなのかとすごく悲しくなります。こんな形で、そこらじゅうに辛く悲しくなるシーンがちりばめられています。
当然、このメインテーマである死刑執行人(普通に公営住宅に住んで、普通にバスで通勤しているシンガポール人)が死刑執行に対して、自分の感情の葛藤が描かれているシーンなんかも考えさせられます。
本作では、映画のテーマ部分である死刑執行に関するあたりしか描かれていなく、死刑囚の犯行、それによる被害者・被害者家族なんかは含まれていません。よって、死刑執行を目前にした、死刑囚と死刑執行人どちらにも感情移入してしまい、観ていて とても辛くなります。
(Trailarより)
死刑執行のシーンは当然ですが、その朝 独房から死刑執行する場所に連れていくシーン、前日に妻や息子が死刑執行時に着る服を届けるシーン、それを本人に手渡すシーン・・・・。思い出すと眠れなくなります。
個人的には、主人公が初めての死刑に立ち会う際に、死刑囚を独房へお越しに行くシーン。死刑囚は数日前死刑執行時に着るために妻から届けられたきれいにアイロンのかかったワイシャツを着たままベットに横たわり寝ています。主人公は呼んでも起きない彼を蹴っ飛ばして起こします。死刑囚に感情移入が行ってしまうと、最後の目覚めがこうなのかとすごく悲しくなります。こんな形で、そこらじゅうに辛く悲しくなるシーンがちりばめられています。
当然、このメインテーマである死刑執行人(普通に公営住宅に住んで、普通にバスで通勤しているシンガポール人)が死刑執行に対して、自分の感情の葛藤が描かれているシーンなんかも考えさせられます。
本作では、映画のテーマ部分である死刑執行に関するあたりしか描かれていなく、死刑囚の犯行、それによる被害者・被害者家族なんかは含まれていません。よって、死刑執行を目前にした、死刑囚と死刑執行人どちらにも感情移入してしまい、観ていて とても辛くなります。

この映画は2016年に作成されたもので、カンヌ国際映画祭で上映されています。監督はシンガポール人の Boo Junfeng と言う若い監督です。主役は Firdaus Rhaman と言う映画では実績のなりマレー系シンガポール人の俳優です。
会話は主人公、主人公家族やそこで働いている同僚がマレー系シンガポール人で、マレー語がほとんどです。(シンガポールの4つの公用語の1つ。)中華系の上司や、囚人と話すときに英語で話すくらいです。こう言う場合全部に英語字幕が出ますので助かります。
シンガポールの刑務所で有名なのはチャンギ空港近くのチャンギ刑務所。チャンギ刑務所は第二次世界大戦以前に作られた刑務所で、日本の占領中は捕虜収容所として使われていました。しかし、この映画に出てくる刑務所は死刑囚等重罪人がいる特別な刑務所で「Larangan刑務所」と言います。実際にはこんな場所は無く、架空の刑務所となります。主人公はこの刑務所に来る前は Commonwealth の刑務所から来たと言ってますが、実際には既に閉鎖されている「Queenstown Remand 刑務所」のことだと思います。
(Trailarより)
シンガポールの死刑は絞首刑のようで、この絞首刑用のロープの手入れをしたり、ロープが痛んできた際にロープ屋さんにロープを買いに行くシーンだったり、当然死刑執行時だったり、けっこう このロープが映画内では重要なポジションにあると感じました。

シンガポールの死刑は絞首刑のようで、この絞首刑用のロープの手入れをしたり、ロープが痛んできた際にロープ屋さんにロープを買いに行くシーンだったり、当然死刑執行時だったり、けっこう このロープが映画内では重要なポジションにあると感じました。
このあと、このブログでは内容を書いていますが、私も思い出しながら書くので気が重くなりました。そして、再度読むとより気が重くなります。みなさんもこれ以降、読む際はお気をつけ下さい。
【内容】
(全部のストーリーを書きませんが、70%近くは書いてあります。完全ネタバレです。注意してください。)
主人公は Aiman と言う青年。以前勤めていた刑務所から死刑囚のいる最大セキュリティの刑務所に移ってきました。最初はそこで囚人の更生化のワークショップを監視する仕事を任されました。
ある日、同僚の絞首台近くの部屋の整頓作業を手伝っている際に、死刑執行人のリーダーである Rahim と偶然出会います。彼はちょうど絞首刑用ロープのメンテナンスをしており、一部のロープを新しく購入する必要があると言います。主人公 Aiman は National Service(シンガポールは徴兵制があり、ほとんどの男子は軍経験がある)の際に海軍でロープをメンテナンスしていたため、近くの業務用ロープを扱う業者を知っていました。そこで、この2人は Rahim の車で業者にロープの購入に行きます。
(Trailarより)
Aiman にとっては馴染みのロープ業者ですが、今回の購入目的は特別です。Aiman は死刑執行人リーダーの Rahim が業者の会話を交わしながらロープを選んでいるのを後ろから眺めています。業者に「こんな太いロープ何に使うんだい」と言われ、Rahim がさらっと機械を固定するんだと言うような話を聞きながら、彼は死刑や死刑執行と言うものを直視し始めます。また、これをきっかけに Aiman と Rahim とは友情みたいなものが生まれてきます。
ある日、同僚の絞首台近くの部屋の整頓作業を手伝っている際に、死刑執行人のリーダーである Rahim と偶然出会います。彼はちょうど絞首刑用ロープのメンテナンスをしており、一部のロープを新しく購入する必要があると言います。主人公 Aiman は National Service(シンガポールは徴兵制があり、ほとんどの男子は軍経験がある)の際に海軍でロープをメンテナンスしていたため、近くの業務用ロープを扱う業者を知っていました。そこで、この2人は Rahim の車で業者にロープの購入に行きます。

Aiman にとっては馴染みのロープ業者ですが、今回の購入目的は特別です。Aiman は死刑執行人リーダーの Rahim が業者の会話を交わしながらロープを選んでいるのを後ろから眺めています。業者に「こんな太いロープ何に使うんだい」と言われ、Rahim がさらっと機械を固定するんだと言うような話を聞きながら、彼は死刑や死刑執行と言うものを直視し始めます。また、これをきっかけに Aiman と Rahim とは友情みたいなものが生まれてきます。
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