3月28日の午後にシンガポールにある Facebook APAC のオフィスで行われたSpark AR day - Southeast Asiaに参加してきました。今回はその参加レポートとなります。

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そもそも Spark AR とは Facebookが開発した ARの開発基盤であり、開発した ARを FacebookInstagram で実行することができます。
要は ARアプリをインストールすることなく、これらのユーザ15億人に提供ができるわけです。

そして、Spark ARは FacebookとInstagram の特性上か、人に焦点を置いており、人を画像から認識したり、顔や手のTrackingなんかに力を入れているようです。
私の私見ですが、本格的な ARツール、ARゲーム となると能動的に自分たちでインストールするでしょう。しかし、広告、ミニゲーム、ちょっとしてネタなんかの小規模なARはインストールするほどでもなく、かつ Facebook, Instagram ユーザが Facebook, Instagram 使用中にちゃちゃっとやる・見るようなものかと思います。
Spark AR はそのような小規模ARを簡単に開発する環境と、ユーザーに提供するプラットフォームを備えたものと捉えると良いかと思います。


では、以下から Spark AR day 当日の話です。


【Spark AR dayのAgenda】

当日は以下のようなスケジュールとなっていました。

【①  Spark ARの特徴について】
  :「AR for Everyone」by Stephanie Rosenburg (Product Marketing Manager, Spark AR)

【②  ARビジネスの事例紹介】
  :「AR Business Opportunities」by Engene Soh (Dude Studios)

【③  Spark ARを用いたブランドの築き方】
  :「Augmented Creative」by Emmanual Lusinchl (Partner Engineer Manager)

【④ Spark AR ProjectのManagement】
  :「Project Management for AR」by Thinh Le (Strategic Partnership Manager)

【⑤  Spark AR Studioで簡単AR作成】
  :「Spark AR Studio Deep Dive」by Sean Blair (Partner Engineer)

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当日たくさん写真を撮ってきましたので、本ブログではそれぞれの講演を写真を交えて順番に紹介していきます。


【① Spark ARの特徴について】

まず、Spark AR が分かっていない人(私も)を対象に、概要的な話として Stephanie Rosenburg (Facebook Product Marketing Manager, Spark AR) が Spark AR とは と言う話をしてくれました。

まずは、Spark AR の一番大きな売りとなるプラットフォームについて。FacebookとInstagram上で実行するため、クロスプラットフォーム(iOS, Android)と言え、実質15億人に提供できることになります。
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やはり現在 Web ARを除くと、ARを実現するのに基本どうしても何かしらアプリのインストールが必要となるわけなので、基本インストールされている FacebookとInstagramで対応できれば、Web並みのプラットフォームとなります。
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そして、Spark ARの機能的な特徴に関して、まず、高性能なFace Tracking機能を持ちます。目・口の認識精度がとても高いとのこと。デモ映像でもかなり完璧にTrackingしていました。

Facebookの顔認識に関する技術はたまに恐ろしくなることがありますからね。Facebook上の友達が勝手にあげた自分が写っているだろう画像を自動で検知して報告してきますからね。すごく顔が小さな全体写真でも正確です。
(50人くらいで会社の方々と撮った全体写真の後ろの方に顔だけ出てる状態の写真を、これあなたじゃないですかと誰かがアップしたらすぐ言ってくるのはすごいと言うか恐ろしくも感じる…。)
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次に、高性能なHand Tracking機能も大きな機能的な特徴と言えます。ほとんどの手のポーズに対応できるとのこと。デモ映像では波動を手から出すような映像をやっていましたが、きちんと位置を認識しているようでした。
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そして、Spark ARの開発環境としてAR Studio があります。現在Mac版しか提供していないとのこと。しかし、Windows版を今年の後半にリリースしますとアナウンスしてました。
(直接彼女に Windowsユーザの私としては、今年後半では使う気がしないと直接話に行ったら、彼女曰くベーター版が近日中にリリースできると言ってました。)
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また、他には背景から人を切り離すことや、シーンの意味合いを認識することができる機能があるそうです。
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人以外の部分の機能に関しては、マーカーの認識や、LocationベースのAR にも対応とのことです。
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【おまけ1:Facebook APACのオフィス】

ちょっと余談ですが、Facebook APACのオフィスの写真もついでに。リゾートの高級コンドミニアムと言った感じです。超リッチな雰囲気。
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そして、オフィス内からの外の風景。良い眺めです。
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今回はこの辺にして、次回本イベントの続きをレポートします。

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