久々の本紹介です。今回紹介する本は今更な本ですが、箕輪厚介 さんの死ぬこと以外かすり傷

このタイトルの言葉には、ほんとうにその通りだ、自分の考えもその通りだと出版当時から思っていました。
しかし著者である彼の空気を読まず、我が道のみを行くところの考え方があまり合わないので、読んでも ふーん と思う程度かと最初は予想して読んでなかったのですが。。。
読んでみると確かに合わない部分も多々あります。しかし、その通りだ、同感だと思う部分がかなりありました。

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死ぬこと以外かすり傷
箕輪厚介
マガジンハウス
2018-08-28


今回は本書の内容をかるくまとめて感想を書くのではなく、ちょっとやり方を変えて、私が賛同できる部分と賛同できない部分として、内容と感想を一体化した形で紹介してみようかと思います。

【賛同できる】
【その代わり死に物狂いで動け!】

まず、やはりタイトルにもある「死ぬこと以外かすり傷」の精神はとても賛同しています。

一番最初に彼は「おっさんの言うことはすべて聞かなくていい。その代わり、誰よりも動け。語る前に手を動かせ。語りながらでもいいから手を動かせ。能書きじゃなく数字やプロジェクトで示せ。何をやりたいか、何をやっているか、明確に答えられる人間であれ。」と言っています。

おかしなこと、むちゃなこと、生意気なことをやるけど、その代わり死に物狂いで動けと。その通りだと思います。言ってるだけではダメだし、考えている夢見ているだけではダメ。失敗しても成し遂げられなくてもよいから、言う以上、宣伝する以上は死に物狂いで動くべきだと私もほんとうに思います。(し、私もそうしているつもり。)

そして、常によく考え、自分のやりたいこと、やっていることを明確にせよ。とても同意できます。「やりたいこと」、「やっていること」の2点を常によく考え、言語化しておくことが道を開くのにとても重要だと私も常々感じてます。(し、私も常に手帳に自分のやりたいこと、やっていることをUpdateして、それをできるだけ人に伝えるように努力しています。)
これらは、この本全体の本質部分だと思います。ですので、全体的に彼の考えに私はとても共感できます。

【スピードと量が重要!】

また、本文内でも私にとって賛同できる章やできない章などあるのですが、特に賛同できる章をピックアップすると、第4章。

彼はここで、まず「圧倒的に手を動かせ。戦術や戦略はそれから語れ。ウダウダ考える前に誰よりも打席に立つ。恥を恐れず舞台に上がる。話はそれからだ。」と言ってます。
スピードと量が重要である。自分をとことん追い込むべき。だらだらと居心地の良いスピードで仕事していては、この世にあらざるものは作れない。そして、量量量をこなすべき。圧倒的な量を制圧して初めて見える世界がある。量だけは裏切らない。誰よりも動け。

彼の話では、アルバイトの子に「将来何したいの?」と聞いたことがあったとのこと。その際「編集者になりたいです」と答えたアルバイトの子に「じゃあバイトなんかやめて今やれよ」と答えたとのこと。

このように言う人はよくいると思う。だからと言って、現実的でないでしょう。どうすれば良いのアドバイスできるの?と思う訳ですが、彼の次につづく、どうすれば良いとの話に私は衝撃を受けました。
たとえば編集者になりたいのであれば、編集者なんて資格も何もないのだから、今すぐホリエモンにツイッターで「今までの名言をまとめて電子書籍にしてもいいですか?」と聞いてみればいい。自分の稼働がゼロで本が完成するとしたら、もしかしたらOKと言うかもしれない。そうなれば一気に編集者だ。

イラストレーターになりたいのであれば片っ端からインフルエンサーのツイッターアイコン用の似顔絵を勝手に書いて送ればいい。誰か一人にでも面白がって使ってくれれば、そこから仕事につながるかもしれない。
そう。確かにそうだ。確かに彼の言葉は説得力がある。その手をとるかどうかでなく、考えれば何だってある。大切なことはとにかく打席に立つことだ。できるだけ挑戦して失敗してうまくなっていくことを気づかせてくれる。

【自ら行動し、圧倒的に努力!】

そして、第2章にて、誰も行かない未開を行けとして、彼はこう言ってます。

よく彼の成功に対して、「幻冬舎って自由な会社で羨ましい」とか言っている輩がいます。それに対して、彼曰く「恵まれた環境は与えられるものだと思っているような人間は一瞬にして返り討ちにあうだろう。」と。
どんなに都合よく上手くいっているように見える人でも、実は地道な努力を続けている。すべては線である。

そうです。会社が、環境が、誰かがなんて言っていてはいけない。自ら考え、自ら行動し、圧倒的に努力をする。
確かに、恵まれた環境を自然に与えられたラッキーな方もいます。しかし、そんなラッキーを待っていて起きるかどうかは分からない。しかも、たとえラッキーを得られても 与えた人や環境を超えることはできない。

かつ、ラッキーは行動している人の方が得られる可能性は高いと思う。なら今すぐ、たとえ小さな一歩でも動き出すべきでしょ。と私は思っています。
(しかし、このような考えが自分も少し空気を読んでない、完全には組織に溶け込めていない理由だろうと思ってます。この筆者のそんなところが好きでないと言いながら、私も軽く似たものと認識してます。。。)


【賛同できない】

思ってた以上に賛同できる部分が本書・彼の考え方には多かったのですが、やはり私にとって賛同できない部分も多々ありました。

例えば第1章で彼は、こう言ってます。狂え。予定調和は悪だ。トラブルに身を投げろ!「安全安心を破壊せよ」と。そして、若いころの旅先でむちゃをやった話が語られています。よく大人が俺が若いころはこんな悪いことをした、こんなむちゃをしたと言って、若者が勘違いをしてトラブル等に巻き込まれかねない発言をする方もいます。

精神論としてのむちゃをしろや、実際のトラブルも全く経験がないよりは多少はすべきであるのは同意なのですが、安全安心を破壊してトラブルに身を投げると言うのは、若者に対して極端な誤解を生むメッセージな気がします。

そして、本の出版で周囲に大迷惑をかけながら大成功させた話もしています。周囲と言うのが仕事で関わる人、家族として関わる人、友達として等いろいろあると思いますが、彼にとっては大成功ですごくても、やはり周りには大迷惑なわけです。この精神や多少はそうあるべきと言うのは同意ではあるのですが、これも若者に極端な行動を促す元な気がしています。

若者にはこう言う精神を持ちつつ、そして極端に度は越さない判断力も持ちつつ大胆に行動し、多少周りに迷惑をかけたなら それは仕方がないので謝罪等 後からのサポートも忘れないように。自分が成功したと思えば正義だと言う精神と勘違いはしないように。


と言った具合で、賛同できない部分も書きましたが、総じて私は賛同でき、とても自分も改めてがんばろうと感じさせてくれる本でした。
私がすすめる前にもう読んだことのある人ばかりかもしれませんが、自己啓発系のおすすめの1冊ですね。

ちなみに、本書の著者 箕輪厚介さんは編集者なので、多くの有名な著書を編集しています。どれも誰もが知っているベストセラー本ですね。

多動力 (幻冬舎文庫)
堀江貴文
幻冬舎
2019-04-10










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