ちょっと前ですが 5月4日土曜日に シンガポールの大学「Singapore University of Social Sciencesの構内で行われた IoT SG 主催のイベントAI + IoT Dayに参加しました。

そのイベントレポートの前半を前回行いました。

「AI + IoT Day」勉強会&Meetup参加レポート Part.1

今回はその後半のレポートとなります。

このイベントではシンガポール内の企業で AIを用いた研究・開発を行っている 4名の方によるプレゼンがありました。(前回は前半の2名のプレゼンの紹介をしました。)
会場が大学の講堂と言うことで、久々に講義を受けているような雰囲気でした。しかし、Q&Aではけっこう盛り上がったディスカッションが行われておりました。
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【Introduction to AI & ML】
次の登壇者は、今回のイベントの Organizer である Sandeep Giri (Founder of Cloud X Lab)。

彼からは AI、機械学習の基本説明がありました。内容は以下のような感じ。
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そして最後に、彼らが作成した、人を認識して人をトレースしながら向きを変えるカメラのデモ。下の写真の席の一番前に小さく写っている黒い物体がそれです。
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【Enabling IoT And AI with ‘Event Mesh’】

最後はカナダの会社 Solace で PreSales Solutions Architect を務める Neha Sinha が自社製品を使用しての IoTと AIの使用事例を説明してくれました。

[IoTとAIの連携]

まず基本として、IoTと AIが結び付けるだけではダメで以下のことが行われる必要があると。
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それを実現するのに AIや DBのある Cloudや Data Center、そしてそれらとIoTのセンサーをどう繋げてリアルタイムにデータ連携をするかが問題となる。
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そこで、彼らの製品Event Meshを使いましょうと言う話。
この「Event Mesh」はIoTセンサーとCloudを繋ぐ中間階層となる。
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Event Driven でセンサー側のイベントが発生した際に、IoTセンサーのデータを Cloud に届け処理を依頼する。
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[Event Meshの使用事例]

シンガポールの SMRT 公共バスの運用システムへの利用例です。シンガポールの電車やバスは日本のような何時に出発と言う概念が無く、約何分後に出発と言う形になっている。バス停で待つ際も時刻表は無く、スマホで何分後に来るかを確認するわけである。

決まった時刻表がないので運行システムでバスの運行を管理制御するわけであるが、運行中のバスの状況、(位置、速度、お客さん数等)でその運行システムを動的に変更するわけである。

このシステムの無いころは、例えば通常15分ごとにバスが来る路線で いろいろな状況が重なり、前のバスに後ろのバスが追い付いて 同じ路線のバスが3台連なって走り、それらを乗り過ごしてしまうと45分バスが来ないなんてこともたまにあった。
今はそれが改善されたわけだ。
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また、他の例として、電車の運行システム。
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Smart Cityで使用。
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海運の Supply Chain Management に。
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以上が、4名の方々の AIと IoTに関するプレゼンテーションでした。

最初にも書いた通り、今回のイベントはシンガポールの大学Singapore University of Social Sciencesで行われました。今回初めて訪れた大学で少し小規模な大学のようでしたが土曜日だと言うのに多くの学生が校内にはおり、活気のある大学のようでした。
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AIや IoTに関しては本やインターネットでは得られない情報や人との繋がりを求めて、今後もいろいろな勉強会や Meetupに積極的に参加して、このブログでレポートしていこうと思っています。


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