本紹介です。実際、自分はメインで AR(Augmented Reality)を扱っていますが、AR がバックエンドの情報処理結果を表示するフロントエンドと考えると、バックエンドの情報を取得作成する AIIoT が重要となってきます。

と言うことで IoT も勉強しており、その際読んだ本が本書「まるわかり!IoTビジネス2019  50の厳選事例となります。
本書は 2019年最新の IoT事例集といった感じで、現時点での各分野でのIoTを使用した最新事例が学ぶことができます。
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【内容・感想】
本書は実質発行された 2018年末段階での最新 IoT事例が「生活・家庭」、「工場」、「フィールド」、「医療・インフラ」と言った 4分野に章分けされて紹介されております。

それぞれの事例の内容は、その事例の Product がどんなもので、その会社が開発に至った理由や開発での苦労点等、また、その Product の関連製品や他社や業界動向等。事例によって書かれている内容は異なりますが、だいたいこのような詳細情報が紹介されております。

IoT技術に関しても書かれていますが、IoTの教本と言うわけではないので あまり詳細はなく、IoT設計・プロジェクトの進め方等の話もありません。要は、本書は事例集です。IoTの事例や業界動向を幅広く知るのに とても良いと思います。
私もそのために読んだので、目的を果たすことができました。


【詳細内容】


それでは、以下に各章の全事例を挙げておきます。本書ではこれらの事例の詳しい内容が知れると思えば良いです。

第1章 生活・家庭編

「コネクテッド・ホーム・アライアンス」の AIスピーカー、「RIZAP」のデータ活用術、「サンスター」の IoT歯ブラシ、「ライナフ」の IoT鍵、「日本ユニシス」の IoTスポーツテック、「ルイ・ヴィトン」の IoT高級カバン追跡、「クックパッド」の IoT調理家電、「ユニバーサルビュー」の IoTコンタクトレンズ、「パナソニック」の家電の IoT対応

第2章 工場編

「中央電子」「大竹麺機」「イトメン」の IoT工場でのデータ分析、「旭鉄工」「シュナイダーエレクトリック」「ファナック」の IoT工場でのデータ収集、「朋友」「みなと山口合同新聞」「横河電機」の小さく始める IoT工場化、「オークマ」のスマート工場構築、「ヤマザキ マザック」によるフル IoT自社工場でのノウハウ、「ファナック」「三菱電機」の工場 IoTでの連携、「横河電機」のクラウド活用、「コマツ」のデジタルツインでの工場改善

第3章 フィールド編

「コマツ」の GEMBA主義、「日本郵船」の IoTで船舶の異常検知、「静岡県」の稲作の水管理自動化、「パルコ」の Amazon Echoで店舗案内自動化、「マルイ農業協同組合」の養鶏業の IT化、「佐賀県有明海漁業協同組合」の水産業への IT導入

第4章 医療・インフラ編

「昭和大学病院」のデジタル ICUでミス撲滅、「メタウォーター」の水処理クラウドを無停止で移行、「第一環境」の日本全土にセンサー網、「愛知時計電機」の水道メーターの自動検針、「大阪市」の老化のせまる水道に AIと IoTを適用、「LPガス事業者」のLPWAで LPガス検針、「ダイキン工業」の空調機データ収集に AWSでの IoT基盤、「日建設計」の IoT次世代ビル

第5章 テクノロジー編

そして、第5章では事例紹介でなく、テクノロジー編として IoT関連技術の説明がされています。LPWA なんかのネットワーク技術と、IoTに関するセキュリティ技術についいて説明されています。


【他のIoT本】

IoTビジネスの全体像をさらっと短時間で理解したい。




実際のIoTのシステム開発テクニックが知りたい。




IoTを自分で少し実際に試してみたい。





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