今回は 6月18日 から 20日の 3日間にシンガポールの Marina Bay SandsSuntec イベントホールの2ヵ所で開催された ITイベントConnecTechAsiaのレポートです。

平日火水木曜日 3日間の開催で、私は最終日の木曜日に 1日かけて見てきました。
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このITイベントのターゲットとしている技術は幅広く、下の画像にあるように、AR/VR/MR、AI、IoT、Robotics、Big Data、Cloud & Edge、5G、Smart City、eSports、Cybersecurity …。すごい範囲です。
私が興味があるのは AR/VR/MR、AI、IoT なので、1日でそれらの展示を集中して効率的に回ろうと意気込んで行きました。
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まず、AR/VR/MR の展示がある Marina Bay Sands(MBS)に来てみると、驚きました。3フロアも展示に使っているではないですか。そして、1フロアもかなり広い。そして、MBS以外に Suntecの巨大な展示場もある。。。
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1日で回るのは不可能だと直ぐに悟りました。MBSだけ、かつ AR/VR/MR に集中しようと即決。このイベントのアプリを見ると、技術カテゴリーでフィルタリングができるようになっていたので、AR/VR/MRでフィルタリング。20社くらいに絞られました。最低でもこれらを回ろうと決め回り始めました。

結局それら AR/VR/MR関連会社だけは回れましたので、それらの AR/VR/MR技術・製品を順番に紹介していきます。


【目次】

今回は、以下の4社の紹介をします。

 1.ASSIST Software(ルーマニア)
   :営業支援AR、軍事トレーニングVR。

 2.INTERFO(韓国)
   :イベント用ミニARゲームとプラットフォーム。

 3.CYIENT(インド):産業機械メンテナンス用AR。
 4.ELINNOV(フィリピン):船のスタッフトレーニングVR。


【1.ルーマニア:ASSIST Software】

まずは ルーマニアASSIST Softwarehttps://assist-software.net/ )と言う会社。
ソフトウェア開発会社でユーザーの依頼で何でも開発する会社。自社製品でも企業・業務用アプリからゲームまで作っているそうです。
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そんな中、ARやVRもやってますと言う位置づけ。
AR/VRで見せられるものは何があると言って、出てきたのが2つ。

1つ目が、階段のメーカーの依頼で開発した、階段メーカーの営業が顧客に階段設置後のイメージを見せる営業支援AR。IKEAは家具ですが、その階段版みたいなもの。
階段の種類・形や、素材等を選んで、実際に ARで実物大を置いてみるもの。階段を買う機会はあまりないので、あまり見ることのない ARですね。

しかし、この事例から 製品を購入前・設置前に試す営業用 ARソフトは3Dモデルさえ用意できれば、多くのニッチな業界を含めるといろいろな用途があると思われますね。
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そして、この会社のもう1つの VRソフトは、軍事トレーニング用 VRシミュレーションソフト。既に軍で使われているそうですが、マルチプレイヤー戦術系のFPSゲームみたいなVRソフトです。

ゲームではありません。ちゃんとした陸軍のトレーニングソフトで、1つのシナリオを見せてもらいましたが、敵拠点に複数チームで進行、途中に民間人がいる設定で、リーダーがマップ上でチームの進行のルートを指示したら、そこからマルチプレイヤーFPSのスタート。
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実際にこれを付けて走り回る訳ではないので、初歩訓練や、地形を用意できない場合のシミュレーションに使われると言ってました。
 

【2.韓国:INTERFO】

次は、韓国INTERFOhttp://www.interfo.com/ )と言うソフトウェア開発会社。
ここは、Web、AR/VRを中心に請負や自社開発をする会社とのこと。展示は自社製品のARソフトを2つ紹介していました。
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1つ目が韓国内のお祭りで使用するイベント連携ミニゲームとプラットフォームです。

ARミニゲームなので、いくつもあるそうですが、例えば、下の画面のような桜を出す ARミニゲーム。ARで画面をタップすると花びらが散り、ポイントがたまるミニゲーム。そのポイントで祭り内の食べ物等が割引になると言うような、イベント連動のプラットフォームの機能があるとのこと。

下のもう1つの写真は、よくARである扉の3Dオブジェクトを開くと 360°映像が表示され、異世界に行くような ARソフト。
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これらのミニゲームをあまりにも「ARだぞ、どうだ すごいだろ」みたいな感じにアピールしてくるので、何人でどれくらいの期間で開発したかを尋ねると、3人で3カ月と言ってきました。「こんなの1人で 10日でできるぞ」(当然向こうは要件定義・設計書作成等いろいろ含めているでしょうが)と言ってあげたら、いや1カ月くらいだと言い換えたり、こんな作業もある等いろいろ仰ってました。。。
依頼した場合の見積もり額は高くなるアピールから、技術力を見せるアピールに変わったと言うことかな。
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もう1つのARは、まだ開発中と言うことですが、上の右側の画像に奇妙なうさぎおじさんの絵がありますが、(彼ら曰く)このかわいいキャラが韓国の街を案内するツーリスト用のARアプリとのこと。
 

【3.インド:CYIENT】

次は、インドCYIENThttps://www.cyient.com/ )と言う会社。シンガポールも含め世界各国に拠点を持つ、インドの IBMと言ったようなグローバル企業です。
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当然、ARだけをやっている企業では無いですが、ARで見せられるものは何かないかと聞いたら、産業機械のメンテナンス用 IoT と連携した AR を見せてくれました。
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現場で機械の形を認識すると、センサーの情報や整備方法が機械の適した位置に表示されるARです。
 

【4.フィリピン:ELINNOV】

次は、フィリピンELINNOVhttps://elinnov.business.site/website/elinnov/ )と言う Web、Mobile、IoT、AR/VR の開発を行う会社。
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見せられる AR/VRを尋ねたところ、船のスタッフのトレーニングVR。実地体験前のトレーニングにはこう言うVRトレーニングが最適ですね。VRトレーニングもいろいろな業界で使えますね。
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今回は、これら4社の AR/VR製品を紹介しました。次回この続きで、他の会社の AR/VR製品を紹介します。



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