今回は前回に引き続き、6月18日 から 20日 の 3日間にシンガポールの Marina Bay SandsSuntec イベントホールの2ヵ所で開催されたITイベントConnecTechAsiaのレポートです。

 「ConnecTechAsia」イベントレポート(AR/VR関連)Part.1

この ITイベントのターゲットとしている技術は幅広く、AR/VR/MR、AI、IoT、Robotics、Big Data、Cloud & Edge、5G、Smart City、eSports、Cybersecurity … とすごい技術範囲です。
ConnectTechAsia_24

私は最終日に1日かけて、興味のある AR/VR/MR に関する会社を集中して回り、全会社を見てきました。
本記事は、それらの会社が展示していた AR/VR/MR技術・製品・サービスを順番に紹介していきます。

【目次】

今回は、以下の5社の紹介をします。

 5.INTERLINE COMPANY(韓国)
   :メガネを試すARと販売プラットフォーム。
 6.80 Root(タイ):360°画像を用いたデジタル広告。
 7. Software-Cluster(ドイツ):産業機械メインテナンス用AR。
 8. PLATTAR(オーストラリア)
   :ARメインでの開発会社。各種AR。
 9. Seabery Soluciones(スペイン)
   :かなり本格的な溶接トレーニングVR。


【5.韓国:INTERLINE COMPANY】

まずは、韓国INTERLINE COMPANY と言う会社。1つの製品とプラットフォームを開発し、提供を始めたばかりの会社とのこと。

それは、ARでメガネをオンラインで試すアプリとメガネ販売のプラットフォーム。この会社はメガネメーカーでもメガネショップでもなく、メガネ販売のプラットフォームの開発提供を韓国で行っているらしいです。
ConnectTechAsia_25

その ARアプリ部分が以下の感じ。自分の写真を 180°撮影して、それに各種メガネを顔の正しい位置に表示させます。そして顔をスワイプすることにより、横、斜めからの印象を確認できます。
よって、そのままリアルタイムの映像にメガネをつけて確認することはできないそうです。
ConnectTechAsia_26

このプラットフォームにメガネブランドやショップなどが製品をアップして通信販売するわけです。


【6.タイ:80 Root】

次は タイ80 Roothttp://www.80root.com/ )と言うデジタル広告会社。
ConnectTechAsia_27

何で AR/VRカテゴリーに入って来たかよく分かりませんが、あえて言うなら伝統工芸の3Dモデルをスワイプでグリグリいろいろな方向から確認できる広告360°画像を用いたデジタル広告に強いとのこと。
ConnectTechAsia_28

 
【7.ドイツ:Software-Cluster】

次は、ドイツSoftware-Clusterhttp://software-cluster.org/ )と言う、いろいろな業界向けのソフトウェアを開発している会社のようですが、ここで見せてもらったのは、もちろん AR。

産業機械等のメインテナンスARも開発しているとのこと。産業機械の位置、形を認識したら、その機械の適した場所にセンサーの情報を表示したり、内部構造を表示したり。IoTと連携して情報表示する ARです。
ConnectTechAsia_29

ConnectTechAsia_30

その場で実際に見せてくれたのが、以下の自動販売機のメンテナンス用ARです。そこには本物の自動販売を持ち込めないので、ポスターにでかでかと印刷された自動販売機を認識させて、その内部構造を表示したり、メンテナンス方法を表示させたりしてくれました。
ConnectTechAsia_31

まあ、このような機械のメンテナンス用の ARソフトはどこも同じような感じですね。


【8.オーストラリア:PLATTAR】

そして、オーストラリアPLTTARhttps://www.plattar.com/ )と言う会社の展示。ここは完全に ARをメインで行っている会社とのこと。いろいろ ARの製品を見せて頂きました。
ConnectTechAsia_32

まず、新聞の写真を認識して、その位置に動画を表示させるAR
ConnectTechAsia_33

そして、IKEA のような製品を置いて試せる ARアプリ。これは WebAR らしいですが、Webでもアプリでも開発していますとのこと。
ConnectTechAsia_34

これは、またありがちな 産業機械のIoTと連携したメインテナンスAR
ConnectTechAsia_35

こちらは、ARの意味が良く分かりませんが、オーストラリアらしく、農場のセンサー情報を管理するアプリ。目の前に自分の農場の3Dマップを表示して、農場に設置されたセンサー情報を表示させたり、実際のカメラの映像を表示して、現場の様子も確認できるアプリとのこと。
ARとして、今いる場所の風景が表示される意味は無いような気がしますが。
ConnectTechAsia_36

AR専門でやっている会社だと、とりあえず依頼のあったソフトウェアを AR化してしまうのでしょうか。。。


【9.スペイン:Seabery Soluciones】

そして、スペイン Seabery Solucioneshttps://www.seaberyat.com/ )と言う AR/VRをメインで開発している会社。
ConnectTechAsia_37

ここで展示していたのは 溶接のトレーニングVR。これは、かなり凝った製品ですね。上の写真のような感じですが、HMDは本物の溶接時に保護具と同じ形をさせてます。また、右側に見える HMD上の映像が見られる機械も、本物の溶接機械と同じ形の操作盤。このコード類も異常に太いので本物に合わせているのでしょうね。ここまで本格的なVRトレーニングは珍しいですよね。


と言うことで、今回は 5社の AR/VR製品を紹介しました。また次回もこの続きで、いくつか AR/VR製品を紹介します。




Sponsored Link