先月 10月12、13日に シンガポール Suntec Convention Centre で行われた 東南アジア最大級のゲームイベントGame Start 2019
最大級と言っても、東京ゲームショーと比較したら、かなり小規模とはなります。(世界3大ゲームショーの1つ東京ゲームショーが大きすぎるので。)

私は本イベントには出展はしていないですが、毎年見に行っています。昨年も本イベントの記事を書いております。(Game Start 2018イベントレポート
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今年も 12日土曜日に インディゲームエリアを中心に見てきましたので、今回はその紹介レポートとなります。
このイベントは、ざっくり私の感覚的には、メジャータイトルの紹介が3割、ゲームの対戦 3.5割、ボードゲーム1割、グッズ販売1割、そしてインディ 1.5割 と言った感じ。

毎年そうですが、私は丸1日を インディゲームエリアで過ごします。約25グループくらいしか展示してませんが、インディに出展している全グループに話を聞かせてもらうので、けっこう時間がかかります。今回、1番興味深かったミャンマーの会社のところでは45分くらい話をしてました。。。(迷惑がられてはいないと信じています。)
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そこで、このイベントレポートでは、今回話を聞いてきたアジアのインディゲーム会社の中で特に興味深かった会社をいくつか紹介しようと思います。



【STUDIO PUPPETEER】

http://studiopuppeteer.com/

まず今回一番興味深かったのがこの ミャンマー の会社です。まず、インディですが、ミャンマーのゲーム会社を初めて見ました。ミャンマーのゲーム会社が珍しいのと、彼らが興味深いことをやってるのもあって、ほぼ45分ほど彼らと話していました。
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彼らが今回展示していたのは、The Returnと言うファンタジー系アクションゲーム。彼らは元々ミャンマー市場をターゲットにゲームを出していたが、この作品でインターナショナルを攻めるとのこと。

ミャンマーからインターナショナルを攻めるうえで彼らのとった戦略は、ゲームとしては今まであまり出ていないミャンマーの文化や風土を取り入れると言うもの。本作はキャラクターはミャンマー風の衣装を着て、ミャンマーの寺やジャングルを舞台にストーリーが進みます。
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彼らにはミャンマーのゲーム市場に関しても聞いてみました。
他の発展途上国同様、特に若者を中心に多くの人がスマートフォンを持っており、スマホ向けの海外のゲームがとても流行っているとのこと。
現在、ミャンマー内でも多くのインディゲーム会社が国内向けにゲーム開発を行っているが、彼らはインターナショナルに出てきたミャンマーのインディゲーム会社を他に知らないと言ってました。
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多くのミャンマーの人達はまだ英語ができないと言うこともあり、ミャンマー語に対応したローカルゲームの国内需要もかなりあるようです。

この会社が今回展示した作品以前の作品も見せてもらいました。
彼らがミャンマー市場を元々ターゲットに開発した、Woody Cartsと言うゲーム。木のおもちゃのレースゲームですが、完成度は高いですね。けっこう良くできてるデザインだと感じました。
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また、私の開発したゲームも見たいと言うので、いくつか見せていると私の「Merlion Adventure AR」と言う ARゲームを見て、我々も似たようなARをやっていると言うので見せてもらいました。

Hidden Culture (AR)と言う塗り絵です。塗り絵を3Dモデルのテキスチャーに反映させて AR表示する系です。
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商品としては、塗り絵、色鉛筆をセットでの販売。ユーザはその塗り絵をして、ダウンロードしたスマホ用 ARアプリで塗った色が反映された3Dモデルを AR表示で見ることができます。

技術的な仕組みは私のアプリと同じです。この手の塗り絵系は日本にもありますね。
しかし、ミャンマーの会社から ARが出てくるのには驚きましたが、ミャンマー市場では今のところけっこう珍しがられ売れているとのこと。
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ちなみに私見ですが、やっぱり塗り絵の ARは、みなさんとてもシンプルな絵と3Dモデルを使いますね。私のマーライオンの3Dモデルはリアルすぎて、塗り絵の絵の方を似せることが困難になってしまったので。



【HEXAGOON STUDIOS】

https://hexagoon.co/

次に紹介するのはこちらのゲームスタジオ。彼らとは昨年から何度も会っている知り合いです。

と言うのは、昨年彼らはシンガポールの専門学校の学生でした。その専門学校がプログラマ、アーティスト、デザイナ等、各専門を学んだ学生を5名くらいでチームを組ませ、課題としてゲームを開発して、数チームが学校の補助のもと昨年の Game Start に参加していました。
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ですので、彼らと初めて会ったのは昨年の Game Start 2018。その後、私も自分のゲームを出展してきた 台北ゲームショーでも、彼らは学校の補助のもと同じチームで出展していました。

そして今回、みな無事卒業して、そのチームのままHEXAGOON STUDIOSと言うインディゲームスタジオを作り、この Game Start 2019 に出展してきたとのこと。
(これ以外でも、シンガポール内のゲーム関連勉強会等でたまに会っていましたが。)

学生時代のパズルゲームのアイデアを継承したようなパズルゲームTAKOWAYを展示しておりました。
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彼ら以外でも、学校出たてで すぐゲームスタジオを作っているシンガポール人の知り合いがけっこういます。シンガポール人の若者にとっては、けっこう起業は普通に1つの選択肢であります。



【Alpheratz*】

ここは韓国からの参加者です。まだ法人化してなく、個人開発者とのこと。

韓国人の女の子2人で出しており、話を聞いてみると、1人は英語通訳けんコスプレ要員として来た友達で、開発したのは、もう1人の女の子だけとのこと。
2Dだったので、3Dモデルはないですが、イラスト、プログラミング、ゲーム設計、その後のリリース・マネタイズ等、全て1人でやっているとのこと
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私はデザイナと組んでやっているものあれば、私1人で全部やっているタイトルもあります。他にも1人で全部やっている開発者を多く知ってます。
きっと日本にも何人もいるかと思いますが、女の子1人で開発・リリースまで行い、インターナショナルなゲームショーに出してくる方は初めて会ったので単純に驚きました。(シンガポールの Game Start は参加費がけっこうかかります。)
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彼女の開発したタイトルMoonlight Thiefは Steam からリリースしており、2Dの謎解きアクションゲームと言った感じです。イラストから世界観は分かると思います。

https://store.steampowered.com/app/1006830/Moonlight_thief/?l=japanese

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ちなみに、彼女が英語が話せず、最初はそのコスプレの友達経由で話をしてましたが、実は開発者の彼女は日本語はできることが発覚。開発者の彼女とは日本語、コスプレの子とは英語で話すという状況での会話となりました。



【おまけ】

毎年この時期にシンガポールで行われていた、東南アジア最大級のゲームイベントGame Start。6年目となった今年が実は最後となります。
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そして、来年からはE3、東京ゲームショーと並び世界3大ゲームショーの1つ ヨーロッパのgamescomに統合されgamescom asiaと生まれ変わります。
(Game Startの中の人達に知り合いが何人かいますが、聞くとみな gamescom asia のサポートに移るとのこと。)

シンガポールの GameStart が2020年から gamescom asia に

担当者曰く、はっきりはしてないが規模は倍増を考えているとのこと。確かに、既に期間は4日間(15-18 Oct 2020)で倍増しています。
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規模拡大は確実で、来年からはシンガポールを中心にゲーム業界がより盛り上がっていきそうです。



今回は「Game Start 2019」で見たインディゲームの会社・チームで、特に興味深かった3チームを紹介しました。また次回、いくつか面白かったチームの紹介をしようかと思います。

【Game Start 2019(シンガポール)レポート Part.2】


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