今回は以前に紹介済みですが、また熟読する機会があり改めてこれは Unity学習者に良書だと感じましたので再度書評を。

本書は いたのくまんぼう さんの 2冊目の Unity基礎本となるUnity の寺子屋 定番 スマホゲーム開発入門です。

一言で言うと、サンプルプログラムが本格的で面白い!
これ、初心者の学習モチベーション維持にとても重要かと思います。特に子供の初心者であれば、こんな本格的なゲームアプリが自分にも作れるんだと言う体験はとても重要ですよね。


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Unityの寺子屋 定番スマホゲーム開発入門
いたのくまんぼう
エムディエヌコーポレーション
2017-08-16


【内容】

本書の構成は、ほんの少し Unityの基礎を説明したあと8割近くがサンプルプログラムを用いての実践説明となります。Unity や C# の事前の基礎説明がほんとんどありません。
ですので、本書内の内容だけだと1人で学習している超初心者の方には少し難しいかと思います。

前作の「Unity ではじめる C# 基礎編」には Unity基礎、C#基礎まで詳しく説明してありましたので、前作の続編と言っても良いです。
本紹介「UnityではじめるC# 基礎編」

しかし、この本だけでも初心者の方が1人で学習できるように、前作にあった Unity基礎、C#基礎部分の内容をPDFファイルでダウンロードできるようにしています。
おもしろいやり方ですね。驚きました。初心者の方がこの本だけ購入しても問題ないようになっております。


【サンプルプログラム】

本書では「放置ゲーム」「クリッカー系のゲーム」と「(横スクロール)アクションゲーム」のサンプルプログラムを説明しております。

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【放置ゲーム】

前作では Unity基礎、C#基礎の説明のあと、「脱出ゲーム」と「物理パズルゲーム」のサンプルプログラムが紹介されていました。

前回のサンプルプログラムのセレクトも他の Unity初心者本と違ったジャンルでした。これは、著者のゲームアプリのトレンド分析から選択されています。
彼はサンプルを元に自分のオリジナルを作りやすいことと、そのジャンルの収益性まで考えてチョイスしているそうです。

今回も他の書籍では見かけないが、流行っているジャンルとして、放置系のアプリがセレクトされています。

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【アクションゲーム】

もちろん前作もそうでしたが、サンプルゲームの解説部分は画面キャプチャーも多くとても理解しやすく、プログラムも丁寧に解説されています。
書いてある通り作るだけでゲームアプリの基本的作りがよく分かります。前作と本作のサンプルを作ると、流行のジャンルの多くを理解できるのがすばらしい。


【その他】

そして、本書の最後の1章が著者が特に力をいれている個人ゲームアプリの販売戦略に関して書かれています。(ここでは個人ゲームアプリ開発に特化した話となります。トレンド分析やプロモーション手法も個人ゲームアプリ開発者に焦点をあてた内容となります。)

そこで、まず彼は「知らないゲームは存在してないのと同じ」と説きます。すごく衝撃的だが、まさにその通りな言葉です。
そして、多くの人に知ってもらうための個人開発者ができるプロモーション手法がまず解説されています。次に、個人開発者が収益を最大化するためとして、収益化の仕組みや手法を説明
最後にはゲームジャンルごとの具体的な収益最大化手法まで詳しく、彼独自の分析結果と共に解説しています。

この章も他の書籍にはない分野の話で面白いですね。まだリリースする予定のない初心者にも、こんな本格的な話に触れると学習のモチベーションがかなりあがりますね。

本書は最初にも述べましたが、サンプルプログラムが本格的で面白いのが大きな特徴。これは、初心者の学習モチベーション維持にとても重要かと思うので、一押しな Unity初心者本となります!!


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