今回は前回に続いて Google Cloud PlatformCloud SQL for MySQL の利用法を説明します。

Google Cloud PlatformのCloud SQL for MySQLを試してみる Part.1

前回より初心者向けに、Google Cloudのガイドにある以下のクイックスタートの解説をしております。

https://cloud.google.com/sql/docs/mysql/quickstart?hl=ja
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前回 Google Cloud Platform側の設定を行いましたので、今回は Cloud Shellでのデータベース操作部分となります。
<注意事項>Googleのページにも書いてありますが、SQL DBの使用なので課金が発生します。ご注意ください。無料トライアルの期間内であれば実質は無料ですが。


【作業概要 Part.1&Part.2】

 Part.1:Google Cloud Platform側の設定

  プロジェクトの作成
  プロジェクトの課金有効化確認
  インスタンスの作成


 Part.2:Cloud Shellでのデータベース操作

  Cloud Shellでインスタンスへ接続
  データベースの作成
  テーブルの作成
  データのアップロード
  データの確認


【Cloud Shellでインスタンスへ接続】

ここでは、DBには Cloud Shellでの MySQLクライアントを使用して接続します。

Google Cloud Platformのコンソールの上部にある Cloud Shellアイコンをクリックします。
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コンソール上に Cloud Shellのタブが表示されます。
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以下のコマンドでインスタンスに接続します。

「gcloud sql connect (インスタンスID) --user=root」

 例:gcloud sql connect myinstance01 --user=root

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そして、パスワードを聞いてくるので、登録時に入力した「rootパスワード」を入力します。無事に接続できると MySQLのプロンプトが表示されます。
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【データベースの作成】

接続中のインスタンスにSQLデータベースを作成します。以下のコマンドを入力します。

「CREATE DATABASE (データベース名);」

 例:CREATE DATABASE guestbook;

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作成されました。
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【テーブルの作成】

以下のコマンドで作成します。まず、使用データベースを指定。

「USE (データベース名);」

 例:USE guestbook;

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テーブルの作成をします。

「CREATE TABLE(テーブル名)((カラム名)(データ型));」

 例:CREATE TABLE entries (guestName VARCHAR(255), content VARCHAR(255),
        entryID INT NOT NULL AUTO_INCREMENT, PRIMARY KEY(entryID));

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【データのアップロード】

テストデータを以下のコマンドでアップロードします。データはクイックスタートにある例そのままです。2行のデータを挿入します。

「INSERT INTO(テーブル名)(カラム名) (値);」

 例:INSERT INTO entries (guestName, content) values ("first guest", "I got here!");
 例:INSERT INTO entries (guestName, content) values ("second guest", "Me too!");

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【データの確認】

アップロードしたデータをそのまま SELECT文で確認します。

「SELECT * FROM (テーブル名);」

 例:SELECT * FROM entries;

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先ほどアップロードしたデータが確認できました。
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このクイックスタートは MySQLを設定し、DB・テーブルを作成して2行のデータを挿入して照会するだけの とてもシンプルな物。しかし、Google Cloud Platformで SQL DBを使う第一ステップのイメージはつきます。


この先も、Google Cloud Platformのいろいろな使用法に関して、基本 初心者用の導入部を中心に紹介していこうかと思います。


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