今回紹介する Unity基礎本は、荒川巧也さんと 浅野祐一さんのUnity2020入門 最新開発環境による簡単3D&2Dゲーム制作ヒヨコ本と言われる人気のある Unityの初心者本ですね。その Unity2020対応版です。

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実は私が初心者のころ、このヒヨコ本を偶然使いませんでした。
しかし自分の勉強用と言うより、Unityでゲームアプリを作る子供向けプログラミング教室に通う子供たちに薦められるかの検証用に本書を読んで、実際にサンプルプログラムを作ってみました。
このヒヨコ本は歴史が古く Unity4のころから出版されています。(私がUnityを始めたのは Unity5から。)そして本シリーズは Unityのバージョンアップのたびに対応して出版されてきました。


【内容】

2つのサンプルプログラム作成を通してとても詳しく説明!

全体的には2つのサンプルプログラム(2Dと3D)の作成を通して、Unityでゲーム作成時に必要となる基本的機能や操作法を詳しく解説しております。

最初のパートでUnityエディタの基本操作法や簡単なゲームシーンの作成法を紹介。その後、2Dのサンプルゲームを作成。かなりページ数をとってUIも含め詳しく説明しています。そして、3Dのサンプルゲームの作成。こちらの解説もかなり詳しいです。

初心者用解説本にしてはけっこう細かく書かれています例えば、選択オプションの全ての機能を説明されていたり、私も使ったことないオプションなんかがあり勉強になりました
逆に、超初心者には多くのオプションが書かれ過ぎていて、1人で学習するには分かりずらくなってしまうのではと思います。超初心者を超えていれば、長く使えるUnityのテキストとなるかと思います。たぶん多くの方には各種オプションを詳しく日本語で説明してあるのはとてもありがたいと思います。

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本シリーズは最新版Unityに毎回早期対応!

そして、本書はとても早く Unity2020に対応しております。上記しましたが Unity4のころからずっと Unity新バージョンへの対応がされております。とても安心感があります。

人に薦める場合、最新版への対応がとても重要です。良い本でもプログラム教室受講生に薦める場合、最新版に対応してない本は薦めづらいので。。。

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サンプルプログラムが機能説明重視で人によってはつまらない?

ただ、本書のサンプルゲームはUnityの機能を説明することを重視したものなので、正直ゲームとしてはつまらないゲームとなっている気がします。人にもよりますが、機能の解説が見たいのであれば、ゲームと言うより機能要素の実現法が重要でしょう。しかし、私が期待したのは子供たちが Unityやプログラミングは面白いと感じながら理解・成長をしていける本だったので、少し違ったかな。

そのような、子供がたくさんの小さなサンプルプログラム作りを楽しみながら Unityやプログラミングを理解していくと言う面では、北村愛実さんのUnityの教科書 Unity2020完全対応版が私の求めているものでした。。。




【具体的内容】

本書の各章の具体的内容は以下の通りです。

Chapter1:Unityをはじめる準備
 Unity自体の紹介とインストール法の解説。
Chapter2:Unityの画面と使い方
 Unityエディタの画面構成と基本的な操作方法の解説。
Chapter3:Unityを使ってみよう!
 重力を利用してボールを落下させる基本的なシーンの作成法を紹介。
Chapter4:2Dゲームを作ってみよう!
 転がるヒヨコ玉を大砲で打ち落とす2Dサンプルゲームを作成。
Chapter5:ゲームのUIを作ってみよう!
 UI全般の解説を行い、前章で作成した2DゲームにUIを追加。
Chapter6:3Dゲームを作ってみよう!
 3Dキャラクターが障害物を避けながらゴールへ向かう3Dサンプルゲームを作成。
Chapter7:スマートフォン向けに改良しよう!
 iOS, Androidスマートフォンへのビルド方法と事前準備・設定の説明。






【荒川巧也さんの他の書籍】

荒川巧也さんはかつては専門学校のゲームクリエイター科の教員をされていましたが、現在はUnityジャパンのトレーナーをされています。要はUnityの中の人です。

しかし、Unityの競合 Unreal Engine 4の入門本も書かれております。それは以前 私がUnreal Engine 4の学習する際に読んだので、紹介レポートも書いています。こちらもとても分かりやすかったです。

 




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