Unityエディタ上でエラーなく実行できて、ビルドもエラーが出なかった。しかし、スマホにインストールして実行してみるとハングしてアプリが終了してしまう。。。
Unityエディタ上でのエラーであれば解決しやすいですが、スマホで実行時のデバックは大変です。特に私がよく手掛けている ARアプリなんかはスマホのカメラ映像が必要となるので Unityエディタ上でデバックができない場合も多々あります。。。

そんな際に重宝するのが Android Logcatスマホで実行しながら Unityエディタ上でデバックを行うことができます
Unity Basic_001

今回はこの Logcatを使用する方法。そして、Android実機でテストする状況を想定して Logcatでのデバック例を紹介します。

また、Android Logcatの機能のより詳細については次回紹介します。



【Logcatのインストール】

現在、Package Managerから Android Logcatはインストールができます。Unityエディタの以下のメニューよりPackage Managerを開きます。

Windows > Package Manager

Unity Basic_002

Package Managerで Android Logcatをクリックします。(バージョンは違うかもしれませんが。)
右下の「Install」ボタンをクリックします。
Unity Basic_003

インストールは以上となります。



【Logcatの使用】

では、Android Logcatを使用してみましょう。以下のメニューから Android Logcatスクリーンを開きます。

Windows > Analysis > Android Logcat

Unity Basic_004

Android Logcatのウィンドウが立ち上がりました。
Unity Basic_005

ここで Android端末をPCに繋げると、「Connected」と左下に表示されログが表示されます。
(この際、当然テストするAndroid端末は開発者オプションで「USB debugging」を有効にしておく必要があります。)
Unity Basic_006

そして、テスト端末上でアプリを立ち上げてみましょう。もう確認不可能な量のログが表示されてきます。
Unity Basic_007

「Disconnect」ボタンで表示を一時中止できます。
Unity Basic_008



【Logcatを使用したデバック例】

ARを除いて通常のアプリ開発で私が Android Logcatを実際に使用する必要があった際の実例を紹介します。

この際は Unityエディタ上ではエラーは出なく、ビルド時もエラーはありませんでした。そして、Android端末へのインストールも問題なくでき。しかし、そのアプリを実行させると即ハングして落ちてしまいました。

先にその時の問題は何だったかと言うと、Google AdModの App IDを入力する部分に誤って広告ユニットIDを入力していたと言う凡ミスです。。。
Unity Basic_009

これを解決するのに使用したのが Android Logcatです。現象が Android実機テスト時にしか出なかったので。
Logcatを起動して Android実機テストを始めるとみごとにたくさんのエラーが出ました。そこでエラーの開始地点で注目すべきポイントが以下。
Unity Basic_001

***********************************************
* Invalid application ID. Follow instructions here: 
* https://googlemobileadssdk.page.link/admob-android-update-manifest
* to find your app ID.
***********************************************

見事に無効な Application IDと言われてます。そして AdMobの Manifestで App IDを確認せよと。
こんな感じで実機でのデバックを Logcatで行っていきます。


では、次回は Logcatの機能をより詳しく紹介します。

Logcatの使用法(Android Logcat機能説明)




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