最近私がはまっている フォトグラメトリー(Photogrammetry)。立体物を二次元の通常の写真を撮ることにより 3次元の3Dモデルを作成する技術です。360°全方位から写真を撮り、その大量の写真をソフトウェア的に解析して撮影位置を特定して 3Dモデルが作成できます。
そして私がよく使っているフォトグラメトリーソフトは「3DF Zephyr」。
このソフトを開発しているイタリアの 3Dflow社のサイトにチュートリアルがあり、そのチュートリアル #01の解説(使用法概要)を前回行いました。
今回はその続きとして チュートリアル #02「Managing The Bounding Box」の解説(解析範囲の設定法)を行っていきます。
この解析範囲を絞ると言うのは解析時間の短縮にとても寄与します。PCの性能にもよりますが、私のPCでまる1日解析が必要な場合がありました。そのような場合にはとても重宝する機能となります。
【チュートリアル #02 Managing The Bounding Boxの準備】
ではチュートリアル「Managing The Bounding Box」(解析範囲の設定法)を説明していきます。
まず 3Dflow社のチュートリアルサイト(https://www.3dflow.net/technology/documents/3df-zephyr-tutorials/)の「#02 Bounding Box」をクリックするか、以下のURLから直接該当ページを開きます。

そして、使用するデータですが自分で撮影したデータを使うのも良いですが、撮影はまた技術が必要となります。ここではその部分の説明は省き、このサイトに用意されているデータセット(元写真データと 3DF Zephyr用ファイルの ZEPファイル)をダウンロードして使います。(最終的にはこのページの最初にあった画像のような3Dモデルができます。)
同じページの「Step2-Getting ready」の部分にある「Download 3DF Zephyr Tutorial file」をクリックします。

【解析範囲設定用ツールの使用】
3DF Zephyrを立ち上げます。フリー版でかまいません。

先ほどダウンロードした 3DF Zephyr用ファイルを開きます。メニューから Openをクリックします。
File > Open

先ほどダウンロードした ZEPファイルを選択して、「Open」をクリック。

ダウンロードしたファイルが立ち上がりました。画像が既に解析し終わっています。本チュートリアルはこれの範囲を狭めてみましょうと言うものとなります。
解析範囲設定用ツールを開くため、メニューアイコンから「Edit Bounding Box」をクリックします。

すると、「Bounding Box Edit」ツールボックスが開きました。
【解析範囲設定用ツールの機能説明】
「Bounding Box Edit」ツールボックスのボタンを順番に説明します。

① Translate:(Bounding box translation)
GIZMOを使用して範囲設定用の Box(Bounding Box)の位置を変更する。
② Rotate:(Bounding box rotation)
GIZMOを使用して範囲設定用の Box(Bounding Box)の角度・向きを変更する。
③ Scale:(Bounding box scaling)
範囲設定用の Box(Bounding Box)の面を直接ドラッグして大きさを変更する。

④ Smart Reset:
合理的な位置、回転、大きさに自動設定される。
⑤ Reset:
最初の設定へリセットする。
ではこの先は次回に続きます。
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