本記事はテキストの内容を掲載しています。テキストのダウンロードは以下より。
【中高生向けUnity入門 Unityを使ってゲーム作成にチャレンジ Vol.1】
【目次】
第1章. Unityの基本を知って簡単なサンプルゲームを作ってみよう
第1.4章. 簡単サンプルゲームで使ったC#
1.4.1. C#プログラムの基本
【実際の関数を見てみよう】
② 自分で作成する関数(引数・戻り値がある場合)
関数は自分で自由に作ることもできます。自分で関数を作成する場合、その宣言の仕方と、その宣言した関数の呼び出し方法は以下の様になります。
やはり実際に見てみないと分かりづらいので、事例を見てみましょう。簡単サンプルゲーム内では自分で関数は作りませんでしたので、簡単な例を作ってみましょう。

この中の関数の宣言と関数の呼び出し部分を説明します。
まず関数の宣言は以下の部分です。「AddInteger」と言う関数名で宣言されています。そしてint型(整数型)の引数名「x」と「y」と言う引数を受けとる形になっています。
(注)後で説明する呼び出し側で「2」と「5」を渡してくるので、ここでは「2」と「5」を引数として受け取ることになります。
処理としてはその引数「x」と「y」を足して「z」に代入。そのint型(整数型)の「z」を戻り値として返します。
(注)ここでは計算結果「z」の値は「7」なので、「7」を戻り値として返します。

ではこの関数の呼び出し側を見てみましょう。ここで「AddInteger」と言う関数が呼ばれています。int型(整数型)の「a」と「b」を引数として関数に渡しています。
(注)「a」と「b」を渡しているとは、整数である「a」と「b」の中身「2」と「5」を渡しています。

そして、「AddInteger」関数の計算結果を戻り値として受け取り、それをint型(整数型)の「c」に代入しているわけです。
(注)ここでは関数が戻り値として整数「7」を返してくるので、7を変数「c」に代入します。
このプログラムの実行結果を見てみましょう。予想通り計算結果の「7」が表示されます。


③ 自分で作成する関数(引数・戻り値がない場合)
今見てみた自分で作成する関数には引数と戻り値がありました。しかし、実は引数や戻り値は絶対必要なわけではありません。処理によっては引数や戻り値のどちらか、又は両方とも必要としない場合もあります。
その場合の記述の仕方は以下の様になります。

戻り値のない場合は戻り値の型を書く部分に「void」、英語で空っぽと言う意味の言葉を付けます。
そして、引数のない場合は、関数名の後の括弧「( )」の中に何も書かなければ良いだけです。
この良い例として、サンプルプログラム内でも使ったUpdate関数があります。Update関数には引数がありませんでした。そして、戻り値の型を書く部分には「void」と書かれていましたね。
上記した通り、関数には引数があるのとない場合、戻り値があるのとない場合があります。よって、全部で4種類の関数があることになります。
【次ページ】:1.4.2. Start関数とUpdate関数
【中高生向けUnity入門 Unityを使ってゲーム作成にチャレンジ Vol.1】
【目次】
第1章. Unityの基本を知って簡単なサンプルゲームを作ってみよう
第1.4章. 簡単サンプルゲームで使ったC#
1.4.1. C#プログラムの基本
【実際の関数を見てみよう】
② 自分で作成する関数(引数・戻り値がある場合)
関数は自分で自由に作ることもできます。自分で関数を作成する場合、その宣言の仕方と、その宣言した関数の呼び出し方法は以下の様になります。

やはり実際に見てみないと分かりづらいので、事例を見てみましょう。簡単サンプルゲーム内では自分で関数は作りませんでしたので、簡単な例を作ってみましょう。

この中の関数の宣言と関数の呼び出し部分を説明します。
まず関数の宣言は以下の部分です。「AddInteger」と言う関数名で宣言されています。そしてint型(整数型)の引数名「x」と「y」と言う引数を受けとる形になっています。
(注)後で説明する呼び出し側で「2」と「5」を渡してくるので、ここでは「2」と「5」を引数として受け取ることになります。
処理としてはその引数「x」と「y」を足して「z」に代入。そのint型(整数型)の「z」を戻り値として返します。
(注)ここでは計算結果「z」の値は「7」なので、「7」を戻り値として返します。

ではこの関数の呼び出し側を見てみましょう。ここで「AddInteger」と言う関数が呼ばれています。int型(整数型)の「a」と「b」を引数として関数に渡しています。
(注)「a」と「b」を渡しているとは、整数である「a」と「b」の中身「2」と「5」を渡しています。

そして、「AddInteger」関数の計算結果を戻り値として受け取り、それをint型(整数型)の「c」に代入しているわけです。
(注)ここでは関数が戻り値として整数「7」を返してくるので、7を変数「c」に代入します。
このプログラムの実行結果を見てみましょう。予想通り計算結果の「7」が表示されます。


③ 自分で作成する関数(引数・戻り値がない場合)
今見てみた自分で作成する関数には引数と戻り値がありました。しかし、実は引数や戻り値は絶対必要なわけではありません。処理によっては引数や戻り値のどちらか、又は両方とも必要としない場合もあります。
その場合の記述の仕方は以下の様になります。

戻り値のない場合は戻り値の型を書く部分に「void」、英語で空っぽと言う意味の言葉を付けます。
そして、引数のない場合は、関数名の後の括弧「( )」の中に何も書かなければ良いだけです。
この良い例として、サンプルプログラム内でも使ったUpdate関数があります。Update関数には引数がありませんでした。そして、戻り値の型を書く部分には「void」と書かれていましたね。
上記した通り、関数には引数があるのとない場合、戻り値があるのとない場合があります。よって、全部で4種類の関数があることになります。
【次ページ】:1.4.2. Start関数とUpdate関数
Sponsored Link