今回はスクリプト内の Private変数を Unityエディタの Inspectorビュー上に表示する方法を紹介します。

ここで紹介するのは、初期設定目的でスクリプト内の変数を Inspectorビューに表示するのではなく、デバック目的で Private変数の中身を手軽にチェックしたいと言う場合の方法です。
Unity Basic_136

【前提】

通常、Unityエディタの Inspectorビュー上でスクリプト内の変数を初期設定する場合は、Public変数にしたり、Seriarized Fieldを使います。
しかし、ここでの話は、Inspectorビュー上での初期設定の目的ではありません。

スクリプト内では通常の Private変数を使用しているが、ゲーム実行中のデバック時に簡単に Inspectorビュー上で変数の中身を確認したいと言う場合の話となります。



【表示法】

Unityエディタ上 Hierarchyビューで対象のスクリプトを関連付けたゲームオブジェクトを選択して、Inspectorビュー上にスクリプトのコンポーネントを表示させます。

Inspectorビュー上の右上にあるアイコンUnity Basic_137をクリックすると、アクションメニューが表示されます。

そこで、「Debug」をクリックします。
Unity Basic_136

これで、Inspectorビュー上に Private変数も表示されます



【使用例】

簡単な実例を。以下のようなスクリプトを使います。
ゲーム実行時に Private変数「mousePos」に、マウスの座標が入ります。この値を Inspectorビュー上から確認します。
Unity Basic_138

Inspectorビュー上で、本スクリプトはNormal」モードでは以下の通りです。
Unity Basic_139

それをDebug」モードに変更すると、Private変数「mousePos」が出てきました。
Unity Basic_140

では、ゲームを実行してみます。マウスの動きに伴って、座標値が変動するところが Inspectorビュー上から確認できます。
Unity Basic_141



ほんとに手軽なデバック法の紹介でした。
変数値はリアルタイムに表示されるので、値の変化をゆっくり確認するのには不向きかもしれませんが、スクリプトの変更も必要ないし、お手軽度合い抜群な方法でした。



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