今回はスクリプト内の Private変数を Unityエディタの Inspectorビュー上に表示する方法を紹介します。
ここで紹介するのは、初期設定目的でスクリプト内の変数を Inspectorビューに表示するのではなく、デバック目的で Private変数の中身を手軽にチェックしたいと言う場合の方法です。

【前提】
通常、Unityエディタの Inspectorビュー上でスクリプト内の変数を初期設定する場合は、Public変数にしたり、Seriarized Fieldを使います。
しかし、ここでの話は、Inspectorビュー上での初期設定の目的ではありません。
スクリプト内では通常の Private変数を使用しているが、ゲーム実行中のデバック時に簡単に Inspectorビュー上で変数の中身を確認したいと言う場合の話となります。
【表示法】
①
Unityエディタ上 Hierarchyビューで対象のスクリプトを関連付けたゲームオブジェクトを選択して、Inspectorビュー上にスクリプトのコンポーネントを表示させます。
②
Inspectorビュー上の右上にあるアイコン
をクリックすると、アクションメニューが表示されます。

③
そこで、「Debug」をクリックします。

これで、Inspectorビュー上に Private変数も表示されます
【使用例】
簡単な実例を。以下のようなスクリプトを使います。
ゲーム実行時に Private変数「mousePos」に、マウスの座標が入ります。この値を Inspectorビュー上から確認します。

Inspectorビュー上で、本スクリプトは「Normal」モードでは以下の通りです。

それを「Debug」モードに変更すると、Private変数「mousePos」が出てきました。

では、ゲームを実行してみます。マウスの動きに伴って、座標値が変動するところが Inspectorビュー上から確認できます。

ほんとに手軽なデバック法の紹介でした。
変数値はリアルタイムに表示されるので、値の変化をゆっくり確認するのには不向きかもしれませんが、スクリプトの変更も必要ないし、お手軽度合い抜群な方法でした。
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