前回の映画紹介に引き続き、今回も Ah Boys to Men シリーズの第4作目「Ah Boys to Men 4」の紹介をします。

ちなみに以下は本作の OFFICIAL TRAILER です。



(前回の紹介:http://blog.lab7.biz/archives/6181691.html

前回は 主に本作のメインテーマに関して書きました。
(本作のメインテーマは、「シンガポールの徴兵制があるため、いつも普通に生活している家族、普通に働いている同僚達は この National Service (軍の活動)にどうしても行かなければいけないということへの理解を求めること」かと思いました。)

今回は主に、キャストに関して書きたいと思います。
本作のキャストですが、主演の俳優たちは、前回に引き続き、Tosh Rock が教官役で、Joshua Tan、Wang Weiliang、Maxi Lim 等が National Service で訓練を受ける一般兵役をしています。
彼らは Ah Boys to Men の第1作目では初めて National Service の訓練に参加する若者たちを演じ、これから実際に参加する若者たちに、National Service は厳しいけど、辛いことばかりでなく仲間もでき、自分も成長でき、周りもそれをとても期待している良い場所だよ と言うメッセージをとても良く伝えておりました。

今回はみんな 外では既に働いており、それなりのポジションであったり、自分の家族がいる中、参加してきています。
今回のメインテーマを演出するには良い設定です。

彼らも成長して、既に何回も National Service の訓練に参加している者たちと言う設定なので、第1作で鬼軍曹だった上官に久々にあっても、「よー久しぶり。まだ昇進できないんかー。」と言った感じです。

実際、シンガポール人の同僚なんかに聞いても、若い時の訓練と違って、この時期の訓練は 仕事の予定に関係なく 途中で抜けなければならないことを除けば、けっこう気軽なようです。
同じ部隊に戻っての訓練となるので、久しぶりとなり、訓練のあとは打ち上げみたいな感じのようですね。若い時と違って訓練もそんなに大変ではないそうだし。

そりゃー、本作でも出てきますが、訓練する方が自分より若いとか、軍の外に出ると自分より下の立場なんてこともあるわけですから、やる方もやられる方も そんなに厳しくなく と言う感じはあるのでしょう。

で、キャストの話に戻り、今回新たなキャラクターで最も重要なのが、今回主演の彼ら全員の上官として登場した女性教官です。
それを演じているのが Apple Chan。とてもかわいい方です。
女性なので職業軍人と言う設定なのかと思います。
しかし、彼女が話しに加わったおかげで、またストーリーに面白みが加わっておりました。

彼女は香港生まれでシンガポールに移住したので 香港でもとても活躍をしていたらしいです。
今はシンガポール メインで活動しているようです。
かなりのキャリアのある方ですが、私の観たことのある映画では出ていないようです。

武術も相当できるそうです。本作でも まさにその武術を活かしたシーンが出てきます。
(常連のメインキャラ達が教官が女だからと舐めていると、こてんぱんにされてしまいます…)

他には本シリーズ初出演の Ben Logan は今回のストーリーにはとても重要な役を演じていると思います。
Tosh Rock 演じる教官の通常時に勤めている会社のCEOを演じておりました。

今回のテーマとしては、彼の役はとても重要だったかと思います。
要は会社ではCEOを勤めている重要な立場ですが、National Service には行く必要があるわけです。
National Service に行けば、とうぜん一般兵で、その教官が自分の会社の部下だったりするんです。本作では。

最初、彼は Tosh Rock 演じる教官が 会社で重要なプロジェクトのさなか National Service に行くことに対して、このプロジェクトと National Service のどちらが重要なんだと行くの止めようとします。
が、結局 自分にも National Service の通知が来て、参加するわけです。
そして、行ってみると今回の自分の教官がその部下であると。

さすがにそんな例はめったにないでしょうが、映画としてはシンガポール人誰もがこの National Service に等しく参加する必要があることへの理解を求めているのかと思います。

長くなってきましたので、内容に関してはまたこんど書こうかと思います。

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